実は知られていない?プラチナについて知っておきたい3つのこと

希少価値が高く、白い輝きが綺麗なプラチナ。

プラチナの存在は知っていても、歴史や主な使用用途までは知らない人も多いかと思います。

そこで今回はプラチナについてご説明したいと思います。

1.プラチナの歴史

隕石衝突により生成された

約25億年前の地球に巨大な隕石が北米で衝突したとされています。

この隕石が地球の地殻を破り、プラチナを豊富に含む溶岩層が形成されたという風に言われています。25億年前という事は、恐竜がいた時代よりもはるか前のことであり、地球上にはバクテリアしか存在しないとされている時代です。

隕石による莫大なエネルギーにより生成されたというと、少しロマンチックな気がしますね。

プラチナの発見

プラチナは他の金属とは違い、初めから高純度のプラチナとして自然界に存在しているのです。鉄や金などよりも融点がはるかに高く、安定性もあるため、プラチナを加工できるようになるまでかなりの時間がかかった為、「使えない銀」とし、ゴミとして捨てられていた時期もあったそうです。

18世紀にはいり、そのうち錬金術師や当時の国王たちがその価値をまた見出しました。学術的にも「プラチナ」が認められ、スウェーデンの科学者がプラチナの溶解に成功したそうです。

2.プラチナの希少価値

金よりも少ない産出量

プラチナは金に比べ非常に産出量も少なく、主要産出国DSC00690も南アフリカ・カナダ・ロシアの3カ国しかありません。現在では4000トンほどが地上在庫として流通しています。

また、原鉱石のプラチナ含有量もごく僅かで、3gほどの製品を作るだけでも1トンもの原鉱石が必要なほど貴重な資源なのです。年間のプラチナの供給量は金の1/20ほどしかなく、金よりも圧倒的に少ないので金よりもはるかに価値が高く貴重なものです。

埋蔵量

プラチナの埋蔵量は一説によると金を20%ほど上回ると言われています。

しかしながら、現実に流通している量は金の10%にも満たないとされています。

そのことから現状としては希少性は保たれていますが、技術発展や産出量によってはパワーバランスの反転がないとは保証できません。

2016年現在では金>白金の様相を呈していますが、これは流通量の変動によるものかどうかは確認できていません。

3.プラチナの種類

含有率による表記と内訳

〈PLATINUM〉

Pt1000 / 1000 ⇒ 1000‰ 純プラチナ

Pt 950 /  950 ⇒  950‰ 純プラチナ +  50‰ パラジウム

Pt 900 /  900 ⇒  900‰ 純プラチナ + 100‰ パラジウム

Pt 850 /  850 ⇒  850‰ 純プラチナ + 150‰ パラジウム

Pt1000やPt950は最近ではマリッジリングに多く使われ、Pt900やPt850は主に、ネックレスやブレスレット、ファッションリングなどに一般的によく使われています。

プラチナの使用用途

 

プラチナの使用用途は宝飾品の他にも自動車触媒・産業に使用されています。自動車触媒が全体のほぼ半分を占め使用されています。

環境汚染や地球温暖化の防ぐための新エネルギーとして開発されている燃料電池にプラチナは触媒として利用されていたり、またガラス・パネル・ディスプレイの製造、ハードディスクなどにも使用され、液晶テレビの需要の増加、記憶容量の大きなハードディスク市場の拡大などの要因によってプラチナ需要も年々増加しています。

 

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