世界で有名な金貨②

前回に引き続き、世界で有名な金貨を紹介したいと思います。

1、 キャット金貨

キャット金貨は、1988年よりマン島政府が発行している純度99.99%以上の地金型金貨です。
マン島は、イギリス本島とアイルランドの間にある小さな島で、自治権をもったイギリス王室属領です。
マン島で発行されていることから「マン島キャットコイン」や「マンクスキャットコイン」とも呼ばれます。(マンクスとは「マン島の」という意味です。)
表面には現エリザベスⅡ世の肖像、裏面には毎年変わる世界中の猫のデザインが施されている人気の金貨となっております。
初年度の1988年発行のキャット金貨は、マン島特有のしっぽのない猫(マンクスキャット)がデザインされていました。
その後2011年まで毎年デザインを変えて発行された為、コレクターにも大変人気の金貨です。
2012年に発行を終了しましたが、最後の年もマンクスキャットがデザインされました。
2012年発行の金貨はさらに特別で、即位60周年にあたるエリザベス女王Ⅱ世の若き日の肖像と現在の肖像の2つが重ねて描かれています。

サイズは、1oz、1/2oz、1/5oz、1/10oz、1/25ozの5種類あります。

2、 コアラ金貨

2008年から発行されているコアラ金貨は、カンガルー金貨等で有名なオーストラリアのパース造幣局から発行されている純度99.99%以上の純金の地金型金貨です。
表面にはコアラ、裏面にはエリザベスⅡ世の肖像画がレリーフされています。
元々は銀貨のみで発行されていましたが、2008年から金貨が発行されるようになりました。
カンガルー金貨と同じく毎年コアラのデザインが変わる為、発行年によってはコレクター間で高額な取引も行われます。
地金型金貨でありながら収集型金貨としての性質も持ち合わせている人気の金貨です。

サイズは、1oz、1/2oz、1/10oz、1/25ozの4種類あります。

オーストラリアのパース造幣局は、今までに紹介したカンガルー金貨やコアラ金貨以外にも、毎年デザインが変わる干支金貨や、イギリス連邦加盟国ツバルが発行しているホース金貨の製造等も行っております。

3、 パンダ金貨

1982年より毎年発行されているパンダ金貨は、中国造幣公司より発行されている純度99.9%以上の地金型金貨です。
表面には日本でも人気のジャイアントパンダ、裏面には世界遺産の天壇祈年殿が描かれています。
表面のジャイアントパンダは毎年デザインを変える為、世界中にコレクターがいることでも有名です。
初期に発行されたパンダ金貨はプレミアム価格で取引されることもあります。
そのため、パンダ金貨は地金型金貨でありながら収集型金貨としての性質も併せ持っています。
しかし、保証純度が999の為、9999の金貨に比べると地金としての価値はやや下がります。

パンダ金貨は元々、日中国交正常化10周年を記念して、日本で先行発売されました。
愛くるしいパンダの姿は日本でも人気が高く、昨年発行35周年を迎えました。
2017年は上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生したことでも盛り上がりましたね。
赤ちゃんパンダの名前を募集したところ、なんと32万件以上の応募があったそうです。

サイズは、1oz、1/2oz、1/4oz、1/10oz、1/20ozの5種類あります。
また、これ以外に5ozや12oz等の特別記念金貨もあります。

まとめ

今回は毎年デザインが変わる金貨を3枚ご紹介致しました。
地金型金貨でありながら収集型金貨の顔も持つ為、コレクターにも人気の金貨です。
毎年デザインの違う金貨をすべて揃えることができると気持ちいいでしょうね。

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