珊瑚の真贋について

当ブログでも何度かご紹介した、珊瑚。今回は珊瑚の真贋に重点をおいてお話しさせて頂きます。
まずは、貴重な珊瑚についてご紹介したいと思います。

1.貴重珊瑚とは

珊瑚はイソギンチャクやクラゲに似たコーラル・ポリプが数多く集まり、それから分泌された石灰質(炭酸カルシウム)により樹枝状になったものです。
その中で、貴重珊瑚と呼ばれるものが、ジュエリーに用いられるもので、造礁サンゴはサンゴ礁を作っているサンゴの事を指します。

貴重珊瑚の種類は学術的に、アカサンゴ・地中海サンゴ・モモイロサンゴ・深海サンゴ・シロサンゴに分類されます。
その中で貴重とされる色は、「血赤」と「エンゼルスキン」とされています。

2.高価な珊瑚について

血赤サンゴは、日本沿岸のみに生息するアカサンゴから研磨されたものになります。
赤黒く、濃い色調のものは、「オックスブラッド」と呼ばれ、特に価値が高くなります。
エンゼルスキンは、日本では“ぼけ”と呼ばれ、天使の肌のような色の薄い種類を言います。ほとんどはモモイロサンゴから研磨されてうまれます。
他にも、珊瑚はフや色むらがない、単一な色調のものほど、高価になります。

3.真贋について

価値の高い珊瑚は希少価値も高く、日本でしか採れない為、本来白い色をした珊瑚の表面をコーティングし、赤色にしたものも多く流通しています。
本物の珊瑚であれば、触ると冷たく、熱を加えても熱くなる事はほとんどありません。
表面のみをコーティングした珊瑚であれば、熱を帯びやすく、火をつけるとドロドロと溶け出します。
火をつける事は難しいと思いますので、白熱灯の下に長時間おいてみると良いでしょう。

また、天然の珊瑚であれば、自然の中から作りだされる為、表面に、わずかな傷穴やへこみがあります。
価値的には、傷穴やへこみは無い方が高くなりますが、それらがあるという事は、天然の珊瑚であるという証にもなります。
他にも、本物の珊瑚の一部には、ブラックライトをあてると発光するものもあったり、ルーペで拡大して見ると、木の年輪のように模様がついていたりします。

一番使われている真贋方法は、最初に述べたように、手で握った時に、熱を帯びるかどうかでないでしょうか。

血赤なのに価格が安価すぎたり、一概に言えませんが、インターネットで購入される場合は、偽物も含まれている事もありますので、ご注意下さい。

4.珊瑚のお手入れ方法

珊瑚は一度色落ちしてしまうと元の色に戻る事はありません。
さらに、酸に弱い為、人の汗や皮脂でも色・つや落ちしてしまいます。
その為、使う度に柔らかい布でふきあげてください。

5.まとめ

珊瑚は色石のように半透明ではない為、真贋がとても難しいです。
鑑別書がついているものが一番安心して購入できますね。
お売り頂く際も、鑑別書がついているものであれば、私共と致しましても、正確なお値段をご案内させて頂けます。

SNSでもご購読できます。