メガネの歴史と査定方法

皆さんは10月1日は眼鏡の日だとご存知でしたか?
10月1日を数字にして並べると「1001」になります。
1は眼鏡のつる、0はレンズと見立てた事が由来だそう。
今回は知ると意外と面白い眼鏡の歴史と査定方法をご紹介いたします。

1.眼鏡のはじまり

眼鏡の始まりは紀元前3世紀に水晶を用いたレンズが発明された事がきっかけでした。
当時のレンズはヒトの目に役立てる為でなく、「太陽の光を集めて火を起こす神聖な道具」として使われていました。
当時の技術でレンズを作るのは至難の業だった為、数にも限りがあり神聖なものとして扱われていたようです。
次に9世紀頃になるとレンズは「拡大鏡」へと進化を遂げます。
この頃はまだ「かける」という発想ではなくレンズを書物の上に置いて文字を拡大させる物として使用されていました。
13世紀頃になると持ち手がつき、今で言う虫眼鏡のような形へと進化しました。
ですが、当時の人々は老いていけば目も悪くなるのは神が与えし苦痛であると考えていたため、眼鏡を使い視力を矯正する事は悪魔の仕業だと信じられていた時期もありました。
しかし、この時代の後から眼鏡はめざましい進化を遂げていきます。
2世紀もたつ頃には形も虫眼鏡のような形だと、見えるのは片目のみ。そこでレンズを2つくっつけるという事を思いつきます。しかし、そのレンズは慎重に鼻にかけたり、手で固定してみたりと、耳にかけるという画期的な事に気づくまでは16世紀まで時間がかかりました。
当時眼鏡は高級品であり、一般家庭にはなかなか普及していませんでしたが、印刷技術の目覚ましい発展もあり、本が出版されるようになると、眼鏡の需要が爆発的に伸び初め、一般的な家庭にも普及していきました。16世紀末には、「近視用」の眼鏡も登場しています。

日本へ伝わったのは同じく16世紀で、フランシスコ・ザビエルが日本に伝承したとされています。
日本で本格的にレンズが作られ始めたのは明治時代に入ってからとのことですので、日本での眼鏡の歴史はまだそう深くない事が伺えますね。ですが、技術大国日本なだけあって、日本の眼鏡の品質は世界トップクラスであると言われています。
ちなみに、眼鏡の「鼻あて」の部分は欧米人に比べ、鼻の低い日本人が思いついたらしいですよ。
眼鏡を耳にかけるのは今日では当たり前の事ですが、それを最初に考え付いた人は偉大ですね。

2.眼鏡の査定方法


では、最後に眼鏡の査定方法についてお話しします。
(ブランド物は対象ではなく、あくまで地金としての査定方法となります。)
金で出来た眼鏡は売値も高価な物となります。
その為、金メッキで加工したものも多く存在します。

Point1

査定方法としては、まず刻印を確かめます。
だいたい鼻あての部分やつるの部分に刻印が施されています。

Point2

刻印が、「3M」「3micron」「分数表記」「刻印無し」の物は金メッキの可能性が非常に高くなります。

Point3

刻印部分に違和感があった場合は、磁気反応、硝酸やX線、分解している状態であれば比重計で検査を行います。

Point4

次に重量ですが、全体の重さからラバーの耳宛てや鼻宛て、レンズは引いて計算します。
この時に注意しなければならないのが、ネジもメッキで出来た物が多いという事です。

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