婚約指輪の歴史と意味


プロポーズと一緒に婚約指輪を贈られる方も多いですが、なぜ渡すようになったのか今回はそんな婚約指輪の歴史や意味についてご紹介したいと思います。

婚約指輪の歴史

婚約指輪の起源は古代ローマ時代と言われています。その指輪の素材は鉄製で、何の飾りもなく、恋人同士の愛の証としてはめていたそうです。
2世紀には金の指輪が誕生し、また、1456年にはオランダのベルケムがダイヤモンドの研磨に成功し、ダイヤモンド付きの結婚指輪が王家の習慣となりました。

史実に残る世界で最初の婚約指輪は、15世紀にブルゴーニュ公シャルルの娘マリアとパプスブルグ家の王子マクシミリアン大公と婚約の際に贈られた指輪です。
この二人が結婚する直前の1477年7月30日、モロルティンガ―博士がマクシミリアンに送った手紙には「婚礼の際、殿下はダイヤモンドの付いた指輪と金の指輪をお持ちにならなければなりません。」と書かれていました。
これはダイヤモンドが婚約の証に使われていたことを証明する最古の例です。
時代の移り変わりとともに、形状などは変わっていきましたが、一般的に普及したのは19世紀になります。
現在よく採用されているプラチナ土台にラウンドブリリアントカットのダイヤモンドがセッティングする手法が登場したのもこの頃のようです。
ちなみに日本で婚約指輪が贈られるようになったのは実はまだ最近の話で、1960年代頃から結納品の一つとして贈られるようになったと言われています。
現在はダイヤモンドが主流ですが当時はほとんどの人が真珠や誕生石で作られた指輪を贈っていました。
ダイヤモンドのイメージが確立されたのは1970年代頃で、ダイヤモンドの採掘や販売で知られる宝石会社がキャンペーンで流したCMがきっかけとされています。
婚約指輪はお給料の3カ月分という言葉をよく耳にしますが、この言葉もこのCMで使われていたキャッチコピーになります。

婚約指輪の意味

そもそも婚約とはなんなのか、婚約とは男女が将来における結婚の約束をすることです。婚約指輪は結婚を約束する証、つまりお互いが生涯連れ添う夫婦になることを約束するという意味が込められています。
ちなみに、以前のブログでも紹介されていますが、何故婚約(結婚)指輪は左手の薬指にはめるのかというと、古代ギリシャでは心臓は感情を司る場所で、左手の薬指には心臓に繋がる血管があると信じられており、左手薬指に婚約(結婚)指輪をはめることで結婚の誓いをより強いものにすると考えられていたためです。

まとめ

いかがでしたか?婚約指輪は昔から贈られていたんですね。今では指輪以外に結婚記念品としてネックレスや時計などを贈る方も増えているそうです。
また、結婚指輪とは違い婚約指輪は常にはめている訳ではないので、時が経つと手放す方もいらっしゃいます。
ですが、きっと皆さん婚約指輪には色々なエピソードがあると思いますので、その思い出だけは忘れずに大切にしていたいものですね。

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