小惑星は金・プラチナの宝庫?

今回は、少し夢のあるお話しになります。
なんと、金やプラチナが採れるのは地球だけではなく、地球を飛び出して、小惑星でも発掘できるとの結果が分かっているのです。
そんな、金やプラチナの宝庫と言われている小惑星についてお話しさせて頂きます。

1.地球上で採れる金・プラチナの採掘場所

では、まず宇宙の小惑星に入る前に、地球上で採れる金とプラチナの採掘場所についてそれぞれ紹介いたします。

金の採掘場所

人類がこれまでに地球上から掘り出した金の総量は14~15万トン程であると言われています。
ちなみに、金は1トンの金鉱石から5g程度しか採取できません。
今後、掘り出すことの可能な埋蔵量は残り、6~7万トン程度、競技用オリンピックプール1杯分であると言われています。
今のペースで採掘を続けていると、あと20年も持たないうちに金は全て採掘されきってしまうと言われています。
現在、金の産出国第1位は、絶対王者であった南アフリカを抜いて、中国となっています。
ただし、金は使われなくなったら精練にかけ、再利用することが可能となっています。
どちらにせよ、金は希少価値が高く、高値で取引されているのが現状です。

プラチナの採掘場所

では、次にプラチナですが、実はプラチナは、金よりも地球上に量が少なく、市場規模も小さいのです。
日本では、ジュエリーなどで、金よりもプラチナが好まれています。これは世界的に見ても珍しい傾向なのです。
主に日本で人気のあるプラチナですが、採掘場所は南アフリカとロシア、そして北米等、限られた場所に限定されています。

金もプラチナも限りある資源にも関わらず、需要が大きく、減ることはありません。
よって、需要と供給が追い付かなくなる日が来るのかもしれません。
そうなると、金もプラチナの値段も高騰してしまい、手が出せる代物ではなくなっていくことも考えられます。

2.小惑星から資源採掘?

地球上で採掘できる金とプラチナには限りがありますが、地球以外で採ることは不可能なのでしょうか。
なんと、今すぐにとは言えませんが、近い将来採掘出来る日が来るかもしれないというのです。
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小惑星での資源採掘を計画するベンチャー企業の一つに、Planetary Resources社という会社があります。Planetary Resources社は、太陽系を移動する小惑星を追跡、分析するという探査機を宇宙に放っています。
探索した小惑星の組成を分析して将来有望な小惑星を見つけ出し、多くの小惑星の潜在的経済価値を算出しているのです。
Planetary Resources社以外にもこの宇宙ビジネスをいち早く取り入れているベンチャー企業も何社か存在するようです。
地球以外で金やプラチナが採掘出来るなんて、夢が膨らむお話しですね。

権利は誰のもの?

では、地球という垣根を超えた宇宙空間、惑星となると、所有権は誰のものになるのでしょうか。
「2015年度の宇宙法では小惑星の資源への所有権と商業利用の権利をアメリカ市民や企業に認めている」という奇想天外な法律があります。早い話が早いもの勝ちだということなのです。
現段階では、宇宙条約で宇宙空間や惑星の国家所有は認められていませんが、近い将来、小惑星から金・プラチナを採掘出来るようになった時、その法律は国際会議等が開かれ、見直される事になるでしょうし、何故アメリカの市民や企業だけ認められているのだ、と新たな争いの火種にもなりかねません。

3.小惑星2011 UW158

貴金属を含んでいるとされる小惑星の中で、現在最も知られている惑星と言えば、小惑星 2011 UW158ではないでしょうか。
この小惑星は2015年、地球から約240万キロ離れた場所を通過し、最も地球に近づいた年とされています。この小惑星 2011 UW158には単純計算で約3000億~5.4兆ドル分ものプラチナ等の貴金属が含まれていたとされています。
ちなみに、小惑星 2011 UW158以外にも、金やプラチナ、その他の貴金属が眠っているとされている小惑星は既に20個程発表されています。
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価格大暴落

人類に発見されていない惑星はまだまだ数えきれないほど宇宙に眠っているとされており、発見される可能性は無限大となっています。
しかし、金やプラチナが無限に採れるとなると、金・プラチナの価格は大暴落し、価値も失ってしまいます。
お子様でもインゴットを持っている、なんて時代が来てしまうのでしょうか。。。

まとめ

近い将来人類がついに地球を飛び出し、宇宙ビジネスまで始めるようになるとは、現段階で現実味はなく、夢物語を聞いているような気分ですが、私達が生きている間に、それは現実となっているかもしれませんね。
それと同時に、宇宙空間にまで到達する人類の止まることない欲が垣間見えて、本当にそれは正しい事なのだろうか、とも思います。
あくまで個人的な感想なので、賛否両論はあるかと思います。
皆さんは、この宇宙ビジネスについていかが思われますか。

以上、小惑星の無限の可能性についてお話しさせて頂きました。

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