金を高く売るには?知っておきたい4つの項目

金地金や金が装飾された貴金属等、手放すとなれば少しでも高い金額で売れたら、と思いませんか?

そこで今回は金を高く売る為のポイントを紹介させて頂きます。

その後の3章では、金地金をお得に売却する方法もご紹介させて頂きますので是非最後までご覧ください。

1.金の国際相場と日本相場

まず金には相場があります。それは日々変動しています。その相場はどのようにして決まっているのかご存知でしょうか?

まずは相場の決まり方についてお話したいと思います。

金はどこの国に行っても価値のあるものとして、取引されています。

金の世界四大市場は、アメリカのニューヨーク、イギリスのロンドン、スイスのチューリッヒ、そして、中国の香港となります。中でもロンドンで決定した市場は、世界中に影響を及ぼす、世界一の市場であると言われています。

日本国内では、金の相場を1gで●円と表しますが、現代の日本では金の産出はほとんど無く、世界中から輸入されたものを多く使っています。なので、金の価格においても、国際価格で相場を出し、1g●円と表示されているのです。

1-1.金の国際価格

金の単位はグラム(g)ではなく、「トロイオンス(OZ)」という単位で表されます。1OZをグラムにすると、31.1035gとなります。この1OZの価格は米ドルによって決まります。

日本の金の価格はドル建てされたものを円建てに換算している為、ドルの為替相場が影響します。

本来、金の世界相場は24時間変動があります。しかし、日本の相場においては、殆ど変動することなく、各企業様が毎朝ホームページ等で発表される相場がその日の相場になります。

※国際相場を求める計算式は、「金の相場÷31.1×為替×消費税」

1-2.需要と供給

金の価格の変動には、為替の他にも需要と供給のバランスも影響しています。

金の需要は上がってきているにも関わらず、近年金の供給量は減少しています。

金の産出国でトップを維持し続けていたのは南アフリカですが、長年の採掘により金の産出量は激減し、今では中国がトップを誇っています。

需要はあるのに、供給が追い付かなくなると、必然的に金の値段は高騰するのです。

2.売るタイミング

では、皆様が金品を売る際にどのタイミングが良いのか。

「必ずこの日!」と明確な日はありません。大まかに言うと、金の値段が高騰している今が正に売り時であるとも言えるでしょう。

また、その中でも金の相場は日々変動しています。例えば今日、相場が昨日より高くなったとしても、明日には大きく下がっている場合もあります。

ポイントは相場を確認すること。また、企業によって買取りの値段も少々変動がありますので、色々なホームページをご覧になられ、比較して頂き、ベストな選択をされてください。

3.金地金のお得な話

1、2章では金を売るタイミングについてお話しさせて頂きましたが、3章では、金地金(=インゴット等)の知っていれば得をするお話しを一つさせて頂きます。

3-1 .金地金購入時期は増税前がお勧め

私達が金地金を購入する際には、もちろん消費税も一緒に支払います。

そして売却する際は、金地金の値段に消費税が加算された状態で現金を受け取る仕組みになっております。

そうすることにより、消費税分が相殺される仕組みになっているのです。

しかし、近い将来、増税の波が押し寄せてきます。消費税が上がるということは、どうしても痛手になる負のイメージがありますが、金投資においては、利益が生じる大きなチャンスであったりするのです。

例えば、消費税が8%の今、金地金1kg分を400万円で購入されたとします。その金額は4,320,000円となります。そして売却する際、増税後で消費税が10%になっていたとしたら、受け取る金額は4,400,000円となります。その差額は、8万円にもなるのです。

どうしても高額なお買い物にはなりますが、金というのは世界共通金貨と呼ばれており、安全資産としても注目されている実物資産です。将来的にも持っていても損はないのでは?!

4.税金について

では、次に金地金の税金についてお話しさせて頂きます。

購入を考えておられる方や、現在所有されている方々にも、目を通して頂ければと思います。

4-1.譲渡所得

金地金売買で売却益が出る場合、「譲渡所得」となります。

譲渡所得とは、所得税における課税区分のひとつであり、資産の譲渡による所得のことを言います。

その他の壌渡所得と合わせて、年間で50万円の特別控除枠があります。

特別控除枠を超えた部分が譲渡所得となり、他の所得と合算して総合課税の対象となります。

しかし、保有期間が5年以上であれば、長期譲渡所得として1/2に軽減されます。

・購入後、5年超で売却した場合

<売却価格-(取得費+売却費用)-50万>×1/2=長期譲渡所得

・5年未満の場合

売却価格-(取得費+売却費用)-50万円=短期譲渡所得

となります。これはどちらも他の譲渡所得がなく、手数料がかからなかった場合となります。

4-2.相続税

金地金を相続した場合、贈与税の課税対象となります。この場合、相続税は死亡日の小売価格(時価)で評価されます。

相続税が発生するのは、課税価格が基礎控除額を超える場合となります。

基礎控除額の計算式

5000万円+1000万円×法定相続人数=基礎控除額

4-3.贈与税

金地金を贈与したら、贈与税の課税対象となります。

この場合、贈与時の時価が評価額になります、

ただし、贈与税には年間110万円の非課税枠がありますので、この範囲内であれば贈与税はかかりません。

まとめ

今回は金を売るタイミングや、金地金の税金についてお話しをさせて頂きました。

増税前の今が、金地金を購入する絶好のチャンスであるかもしれませんね。

そして、皆様が金を売却される時に満足のいく結果に繋がればと思います。

 

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