人々を魅了し、美しい輝きをもつダイヤモンド。
そんなダイヤモンドの偽物が多く出回っているのはご存じでしょうか。
その技術は年々進歩していき、なかなか分かりにくくなっているのも事実です。
ですが、性質・特徴を先に知っておくことで買取ミスを未然に防ぐことも可能です。
今回は偽物ダイヤモンドの見分け方についてお話したいと思います。
1.偽物ダイヤモンドの種類について
キュービックジルコニア
キュービックジルコニア(CZ)は、二酸化ジルコニウムの結晶から生成された物で、コロンダムに次ぐ硬度があります。
内包物がなく、基本的には無色で(着色した物もあります)ダイヤモンドと輝きや分散率が近いのが特徴です。
モアサナイト
モアサナイトが登場したのは1997年と、まだ最近のことです。
輝き・硬さがダイヤモンドに近い為、多く出回りました。
熱伝導率がとても良く、ダイヤモンドテスターでの鑑別は出来ませんので、見分けるにはモアサナイトテスターを使用する必要があります。
2.偽物を見分ける方法とは?
息を吹きかける
息を吹きかけて表面を曇らせても、ダイヤモンドなら熱伝導率がとても高い為、すぐに透明に戻ります。
蛍光性をみる
蛍光性があるものはブラックライトをあてて青色に変化します。
変化すればダイヤモンドです。
ダイヤモンドでも蛍光性がないものもあるので注意。
円を書いて浮かしてみる
ダイヤモンドを逆さまにして、ボールペンなどで書いた〇の上に乗せてみます。
石を通して〇が見えなければ本物、見えれば偽物です。
左:透けていない→ダイヤモンド 右:透けている→CZ
カットを見てみる
カットされている面と面の間の線を見ましょう。(ファセット)
きちっと鋭くシャープな線であれば本物、丸みを帯びている場合は偽物です。
蛍光性 | ファセット・エッジ | カラー | |
ダイヤ | 有 | 鋭い | |
CZ | 無 | 丸みを帯びている | |
モアサナイト | 無orオレンジ色 | 強いダブリング | Jカラー以下の黄色や、グリーニッシュ |
3.それでも分からない場合は?
ダイヤモンドテスターを利用する
ダイヤモンドテスターとは、機械の先端をダイヤモンドにあてるだけでダイヤモンドか偽物か判定する機械になります。
費用などはかかりますが、プロも愛用するツールでしたら、見分ける確率を限りなく100%に近づけることができます。