パライバトルマリンの魅力

今回は私が宝石の中で一番好きなパライバトルマリンについてご紹介したいと思います。

パライバトルマリンと言えば綺麗なネオンブルーが特徴的で、希少性の高い宝石の一つです。トルマリンは10月の誕生石としても有名です。
歴史は浅く、1987年にブラジルのパライバ州サンジョセ・ダ・バターリャで発見されました。名前の由来もここからきています。
このトルマリンの発見のきっかけはブラジルの地質調査所がマンガノタンタライトを採掘していた地区で、およそ13人の鉱夫を引き連れたエイト―氏が最初にトルマリンを発見したことから始まります。
その数年後に彩度の高いブルー~グリーンのトルマリンが発見され、このトルマリンは一般的なトルマリンには無い蛍光色を持ち、個性的な色合いから区別されるようになりました。
この独特で魅力的なネオンブルーの色合いとテリは内包された酸化クロムと銅によるもので、通常自己主張の強いこの二種類の元素同士協力して色を作ることを拒絶しあいます。
しかし、パライバトルマリンに限りこの関係が成り立っています。
酸化クロムの含有量が多い場合はブルー、銅の含有量が多い場合はグリーン系の色味になります。
世界にその名が広がったのは1989年アメリカのジェムショーに出品されたことがきっかけとなり、一躍世界で有名になりました。

産地

パライバトルマリンの産地ははじめに挙げたブラジルのパライバ州サンジョセ・ダ・バターリャが有名ですが、順調に採掘が進んだのはわずか1年でした。
また、パライバ州の隣に位置するリオグランデノルデ州パレーリャスにもパライバトルマリンが眠っていることが分かりました。
ですが、同じ山脈の鉱山であるにも関わらず、パレーリャス産のパライバトルマリンはパライバ産のものと比べると色の薄いものが多いことが判明しました。
2001年にはアフリカのナイジェリアでパライバトルマリンが産出されることが分かり、中には良質なものも産出されました。特徴としてはブラジル産のパライバトルマリンに比べやや薄いブルーであることが言えます。
世界的な需要の高まりにナイジェリア産のパライバトルマリンは期待されていましたが、2005年には産出されなくなりました。
ナイジェリアに代わって産出されるようになったのがアフリカのモザンビークで、モザンビーク産のパライバトルマリンはナイジェリア産に似て薄い色のブルーが特徴で、その中のごく一部に本来のパライバトルマリンに近い良質なものも含まれることが分かりました。
ですがその産出量は決して多くはありません。

見極め方

これからパライバトルマリンを購入しようと考えている方に是非参考にして頂きたいのが見極め方です。
まず大切なのが色と透明感です。この二つを重要視することと、財産として購入を考えているのであれば、できるだけ大きいサイズのものを選ぶと良いでしょう。
パライバトルマリンは初めて見る人でも、それと分かるほど独特な色合いを持っています。
選ばれる際はダイヤモンドのようにキラキラ輝いているものではなく、とろみがあり、深いブルーやグリーンのものを重視して選びましょう。
また、もう一つのポイントである透明感ですが、内包物が有るか無いかではなく、不自然に見える内包物が無いかを見極める必要があります。
パライバトルマリンは酸化クロムと銅の結合によって生まれた石なのでほかの宝石と比べると内包物は圧倒的に多いです。むしろ内包物が無い物はパライバトルマリンではない可能性もありますので要注意です。ちなみに内包物が有るからと言って価値が下がるわけではありませんのでご安心ください。
先程も説明しましたが、内包物の有無よりも宝石の魅力を軽減させてしまうような内包物が有るかどうかを重視してください。
また、パライバトルマリンは1ctを超える上質なものは非常に珍しく価値があります。極上のものであれば同じ1ctのダイヤモンドよりも高値で取引されています。
また、同じファセットカットされた1ctでも、色によっては30~40倍もの価格差が出る場合もあります。それほど最高級品であるネオンブルーのパライバトルマリンは大変希少であることが分かります。

インディゴライトとパライバトルマリンの違い

トルマリンには様々な色がありますが、その中でもブルー系のトルマリンで人気の宝石に「インディゴライト」があります。赤色の発色をする「ルべライト」とともに、トルマリンの三大人気石に該当する石で、パライバトルマリンと似た色味を持つものもあります。
しかし、インディゴライトには銅を含んだ発色ではないため、パライバトルマリンとは区別されます。
インディゴライトをトリートメントしてパライバトルマリンにするという話もありますが、これはあくまで色が似るというだけなのでパライバトルマリンにはなりません。
成分分析をすれば真贋を見分けることが可能です。

お手入れ方法

トルマリンは全般的に扱いやすい宝石です。汚れた場合は流水で洗うなどしても問題はありません。
また、汚れがひどい場合は温水で石鹸水を作り柔らかいブラシなどで優しく磨くことも可能です。
硬度もある程度ありブラシの洗浄も可能ですが、内包物の多い宝石でもあるため、衝撃を与えると割れたりヒビが入ったりすることもあります。また、急な温度変化でも同様のことが起こりうるので超音波洗浄やスチームクリーナーなどの使用は避けましょう。

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