砂金について学ぶ

皆さんは砂金採取に行かれた事はありますか?
現在、砂金を大量に採取出来る場所は残念ながら残っていないそうです。

1.砂金とは

砂金は長い年月をかけ川の流れや地殻変動によって金鉱脈から削れ落ちた金の塊を言います。
金は重たく流される事なく川底に沈殿するので、それを採取します。
では、川で砂金を採取するよりも源となる金鉱脈を開拓した方が効率が良いのではと思いますが、そうではないのです。
金鉱脈は、地下に流れているマグマの温度が下がり、金をはじめ鉄や銀、銅といった様々な成分が含まれる熱水と呼ばれるものが岩々の割れ目等に入りこみ、そこに金が含まれていると温度が冷えて固まった時に結晶となり金の鉱脈を作り上げます。
その為、金鉱脈で採取出来る金の色は金色ではなく、黒ずんでおり、鉄・銀・銅といった不純物が多く含まれています。
一方、川で採取出来る砂金はといいますと金の重さは鉱物の中でトップクラスに重く、鉄・銀・銅といった不純物は金よりも軽い為、水に流された時に金からはがれていきます。
その為、砂金の純度は非常に高い物となります。

ここで、金の重さについて説明します。

2.金の比重値

金を含む貴金属や物質はそれぞれ密度が異なり、固有の「比重値」を持っています。
(※密度とは、それぞれの物質が1㎤あたりどれくらいの質量があるのかを指します)
基準として、水は1㎤=1gとなります。
その他には、木は1㎤辺り0.7g、銀は1㎤辺り10.5g、銅は1㎤辺り8.8gとなります。
☆1㎤=1gよりも大きい物質は水に沈み、1よりも小さい物質は水に浮きます。
なので、重量があるからといって密度が高い訳ではないのです。
最後に、金の密度は1㎤辺り19.3gもあります。
今紹介した中では、ダントツに密度が高く、水に沈みやすい性質である事が分かります。

3.砂金の採取方法

では砂金はどのようにして採取しているのでしょう。
やり方は昔から変わっていなく、砂金は川底に沈んでいる事が大半の為、川底の砂をすくい、巨大なお皿に乗せて水の中でふるいをかけていきます。

アメリカのカリフォルニア州でもその昔ゴールドラッシュと呼ばれる砂金採取が空前のブームを巻き起こしました。ですが、冒頭でも述べたように今は沢山採取出来る程砂金は残っていないと言われているのでお金を稼ぐ為ではなく、趣味として砂金採取されている方の方が多く見受けられます。
生まれる時代が違えばもしかしたら我々も億万長者になれていたのかも・・・しれないですね。

以上、砂金について学ぶでした。

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