ネックレスの歴史や意味

普段何気なく身に着けているネックレス。そんなネックレスにも意味があり、古くからの歴史を持っています。
今回はネックレスの歴史などについてご紹介したいと思います。

ネックレスの歴史

日本では縄文時代や弥生時代にはすでにネックレスが存在していたとされています。
古墳時代には翡翠や瑪瑙、水晶などの宝石を使ったネックレスを男女問わず身に着けていました。
しかし、奈良時代や飛鳥時代には襟の詰まった服装が主流になり首飾りは廃れていったと考えられています。
時は流れ、西洋文化が到来した明治時代より、経済発展と共に人々のお洒落に対する関心によって人気を取り戻し、現在に至っています。

ネックレスに込められた意味

アクセサリーの中でも最も古い歴史を持っているとされるネックレスですが、一番古いもので石器時代には存在していたと言われています。
この時代のネックレスには石や動物の牙、木の実や魚の骨などが使われていたことが分かっています。そこからは飢えをしのぐための食へ対する強い願いが込められていたことが伺えます。
また、呪術的・魔力的な目的でも着けられており、敵や病から身を守り、人間の力ではどうしようもできない自然災害から逃れるため、藁にもすがる思いでネックレスに祈りを捧げていたと言われています。

様々なネックレスの意味

・蹄鉄のネックレス
昔から「幸運のお守り」「魔除」として信じられています。
蹄鉄とは家畜などの馬蹄(蹄)に着けられるもので、家畜は昔から人々の暮らしを支える大切な存在です。
その大切な家畜を守ることは日々の暮らしを守ること、このことから蹄鉄は幸運のお守りと言われていました。
また、昔の蹄鉄には金や銀が使われていたそうで、その蹄鉄が落鉄したときはそれを拾った人のものになるという風習があったようです。
蹄鉄を拾った人が裕福になる、まさに「幸運のお守り」になったと言われています。

・十字架のネックレス

定番のモチーフとして存在している十字架のネックレスですが、そもそも十字架とは、イエス・キリストが処刑された際に使われた道具です。
イエス・キリストは「人の罪のために死んだ」とされ、その3日後、死から復活したと言われています。
つまり十字架はキリストの「受難の象徴」「死に対する勝利の印」「復活の象徴」として考えられてきました。
このことから十字架のネックレスを身に着けるということは、イエスキリストに「守られている」「敬意を払う」「感謝の印」としての意味があるようです。

・ウロボロスのネックレス

ウロボロスとは己の尾を噛んで輪になった蛇、または龍を図案化したものです。
ウロボロスには2つのタイプがあり、1匹が輪になっているタイプと2匹が輪になり∞の形になっているタイプがあります。
蛇は脱皮をして成長することや、長期にわたって飢餓状態にも耐えうる生命力を持っていることから、「永遠」や「無限」「不老不死」などの象徴とされています。
ウロボロスは自ら己の尻尾を飲み込むことで、終わりも始まりもない「完全なもの」としての意味があります。

まとめ

普段おしゃれの一環として身に着けているネックレスですが、実は色々な意味が込められているんですね。
余談ですが、ネックレスに限らず好きな人や恋人へ、輪っかのアクセサリーをプレゼントするということは「相手を束縛したい」「独占したい」といった意味が込められているのだそうです。
今回はネックレスについてご紹介しましたが、モチーフに込められた意味など機会があればまたご紹介したいと思います。

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