見た目はプラチナとさほど変わらないのに、お値段はプラチナよりも安く手に入る人気の高いホワイトゴールドですが、今回はそんなホワイトゴールドについてご紹介したいと思います。
1.ホワイトゴールドとは
ホワイトゴールドの色味は、ゴールドに割金として銀やニッケル、パラジウムなどの白色系の金属を混ぜることにより作り出します。
それでも実は割金で白金色に近づけたゴールドもまだ黄色味が残ってしまいます。
K18(18金)でいうと75%がゴールド、残りの25%が割金になりますので、どうしても綺麗な白金色にはなりません。
そこで、表面にロジウムという白色の金属で表面を加工することによって白色で光沢のあるホワイトゴールドが出来上がります。
ホワイトゴールドの名称で販売されている世界中の殆どの宝飾品は大体ロジウムメッキ加工がされています。
ちなみに刻印は通常の品位刻印の後にWGの刻印が入っています。
18金ならK18WG、14金ならK14WGの刻印になります。
古いデザインのものであれば品位とWGの刻印が少し離れて打たれています。
2.ホワイトゴールドとプラチナの違い
先程も述べた通りホワイトゴールドは割金とロジウムメッキにより白金色をしているのに対し、プラチナはもともとが白金色をしています(ただしプラチナにもロジウムメッキ加工が施されています)。
そのため見た目の違いは購入時にはほとんどありませんが、使い込んでいくうちに表面のロジウムが剥がれ、本来の色が出てきます。また、割金としてニッケルが使われているものはアレルギー反応が出る方もいらっしゃるのでホワイトゴールドを購入される際はご注意ください。
プラチナの場合はもともとが白金色をしているのでたとえロジウムが剥がれたとしても色味はさほど変化はありません。もちろんアレルギー反応も少ないままです。
毎日欠かさず身に着ける婚約・結婚指輪は色の変化・アレルギー反応の少ないプラチナ製のものがお勧めです。
価格はプラチナよりもホワイトゴールドの方がお手頃になりますので、需要自体はホワイトゴールドも人気が高まっています。
3.ホワイトゴールドの贋物
ホワイトゴールドに限らず、貴金属の贋物は多く出回っています。
ホワイトゴールドの贋物の特徴としてはシルバー製品や銅などの上にメッキをかけたもの、タングステンやステンレスなどの金属にホワイトゴールドの刻印を入れているものが多く出回っています。
ネックレスの場合、引き輪は本物、本体は違う金属というものも多く、刻印だけで判断するのは困難です。
また、真贋を見極めるための一つとして磁石反応を見るというのもありますが、古い品物の場合は割金にニッケルを使っているものが多く、このニッケルが磁石に反応するため、磁石反応を見るだけで真贋を見るのは良くありません。
ではどうすればよいのか、ポイントとしてはロジウムメッキ加工されていてもわずかに地色の薄い黄色がやんわりと見えるものはホワイトゴールドの可能性が高くなります。
また、青さびが出ているものや色が黒くくすんでいる物はたとえ刻印があったとしてもホワイトゴールドではない可能性もありますので、気になる方はお近くの宝飾店、または貴金属買取店へ持って行き見てもらうことをお勧めします。専門のところであれば比重計やX線などで真贋を判別してくれます。
4.ホワイトゴールドのお手入れ方法
ホワイトゴールドとプラチナの違いでも書きましたが、ホワイトゴールドは使っていくうちに表面のロジウムメッキが剥がれ本来の地色が出てきます。つまり摩擦などにも非常に弱く、シルバーを磨く際に使用する研磨剤入りのクリーナーなどは禁物です。
お手入れする際は柔らかい布で優しく拭き上げてください。これだけでも綺麗になります。
また、温泉や入浴剤も変色の原因になりますのでお風呂に入る際はできるだけ外すことをお勧めします。
傷が入ったり、ロジウムメッキが剥がれてしまった場合は、宝飾店に持って行かれると再度加工してくれます。ただし、加工賃などの手数料はお店によって異なりますので、事前に電話などで料金の確認をした方が良いかもしれません。
5.まとめ
いかがでしたか?良いところも悪いところも全て含め、これからホワイトゴールドを購入される際に少しでも参考になって頂けたらと思います。