今回は、プラチナ相場についてお話しさせて頂きます。
プラチナも金と同じで、相場は日々変動します。
では、プラチナの相場はどのようにして、決まっているのでしょうか。
貴金属相場の決まり方も併せて紹介致します。
1.貴金属相場
当ブログでも何度か出てきましたが、日本の貴金属相場は世界相場を元に算出されます。
日本では、毎日午前9:30~に発表されたものがその日1日の固定相場となります。
ところが世界では、相場は固定ではなく、毎時間、毎分と変わっています。
日本でも、世界相場が著しく変動した時は相場の変動は起こります。
当社の場合、9:45・11:30・14:00・16:30に当社ホームページに掲載されています。
地金をお売りの際は、一度ホームページで確認して頂くといいかもしれません。
2.プラチナの用途
では、本題のプラチナの相場の算出方法ですが、実はプラチナの用途がキーとなっています。
日本では、プラチナと言えばジュエリーに使用される事が多いですが、世界的に見ると、ジュエリーにプラチナはあまり使われていないのです。
詳しくは、以前ご紹介した、「結婚指輪にプラチナが選ばれる理由とは?」を併せて読まれてみてください。
では、世界的にはどのような用途があるのでしょうか?
答えは、「工業用」です。
世界的にプラチナと言えば、工業用途が主流となっております。
プラチナは融点が1739℃と非常に高く、その性質から、ディーゼル車、ガソリン車などの工業用需要が約6割が使用されています。他にも、コンピュータやペースメーカー等の医療系、また、科学やバイオなどの幅広い分野で使用されています。
そうなると、プラチナ相場の決まり方が予想できてきたかと思います。
プラチナ相場の決まり方
上記で述べたように、プラチナは工業用途が主流となっています。
その為、プラチナの相場は「世界情勢の影響を受けやすい」といった特徴があります。
世界的に景気が悪くなると、需要が減り、プラチナの相場も下がり、世界的に景気が良くなると、需要が増え、プラチナの相場は上がる傾向にあります。
それと合わせて、ご存知の通り、プラチナは地球に存在している量が限られています。
さらに、供給国は南アフリカが7割を占めているため、南アフリカ情勢の影響を受けやすいといった特徴があります。
3.まとめ
金といえば実物資産、それと同じでプラチナも実物資産としての価値もあります。
そして工業用途としての価値も備えているプラチナ。
ただ供給量が金よりも限られているため、流通性が低く、値動きが激しい傾向にあります。
日本では、ジュエリーにはプラチナが多く使われているので、ジュエリーをお売りになる際は、世界情勢を見極め、相場の予想をしながら売り時を探るのも楽しいのではないでしょうか?(※一個人の見解です・・・)