以前の記事で、結婚指輪について述べさせて頂きましたが、今回は少し掘り下げて、
ジュエリーの歴史~リング編~について述べていきたいと思います。
1.リングの歴史
人類が初めて身に着けたジュエリーは何だかご存じでしょうか。
ジュエリーが登場したのは約10万年前の旧石器時代にまで遡ります。
旧石器時代は、現代とは違い、猛獣が当たり前のようにいて、病気になっても薬も充実しておらず、いつも死と隣り合わせの生活を送っていました。
当時の人々はそのような成す術のないものに抵抗する為に、猛獣の牙、骨、爪を身に着け、猛獣の霊力を自分に宿らせ、猛獣や悪霊から身を守ろうとしました。
初めは自分の身を守る為につけていたジュエリーですが、時代が進むにつれ、猛獣の牙だけではなく、珍しい変わった石も着けるようになり、魔除けやお守りの意味だけでなく、富のシンボルへと形を変えていきます。
リングの誕生
こうして、ジュエリーを身に着けるようになった人類ですが、当時身に着けていたものはネックレス・ペンダント・ブレスレットの3種類でした。
リングはその後に登場し、分かっているものの中で一番古いとされているのは、紀元前3000年前から始まる古代エジプトの、スカラベ(コガネムシの一種)がついたリングであるといわれています。
リングの時代背景
紀元前3000年からはじまったリングは、後に古代ローマ時代(この時代になると裕福な市民層も増え、リングは比較的少量の金属で作ることができた為、手に入れやすい代物へと変化しました。)、中世、ルネッサンス(この時代から宝石は、自分の富と権力を、多くの人々に誇示するための道具であり、貴族や王家、富裕層が持つものとされるようになりました。)、等いくつもの時代を超えて、現在では我々が日常的に身に着ける日用品として、形を変えながら今日も我々人類に愛されています。
2.リングの呼び名
次に、様々な用途によるリングの呼び名について主なものを紹介していきたいと思います。
エンゲージリングとマリッジリング
まず、エンゲージリングは「結婚指輪」を意味します。日本では、給料の2、3ヶ月分の値段が主流なんて言われていますね。婚約が成立した時に男性から女性に贈るものです。上には貴石や誕生石の色石が施されているデザインが多く見受けられます。
ちなみに、ダイヤモンドの婚約指輪を初めて贈った人物は今から500年前、オーストラリアのマキシミリアン大公と言われています。
次にマリッジリングとは、結婚式当日に、新郎新婦が愛を誓い、交換します。デザインは一般的に内側にイニシャルなどの刻印が施されています。素材は劣化しにくい金やプラチナが主流です。
エタニティー・リング
エタニティとは「永遠」を意味します。永遠に愛が続きますように、と願いが込められており、結婚記念日や、子供の誕生記念に夫から妻へ贈られます。デザインは、途切れることなの無い思いとしてリングの全周に石が取り巻かれています。
ピンキーリング
英語で小指のことをピンキーといいます。小指はチャンスや秘密の象徴とされ、幸運を運んでくれるとされています。
インデックスリング
方向を示したり、指示をするときに使われる人差し指につけるリングをインデックスリングといいます。自分の夢や希望を叶えたい時につけると成功への導きがあるとされています。
ミドルフィンガーリング
意味はそのままで、中指につけるリングになります。ひらめきや直感を呼ぶとされています。
サムリング
親指にけるリングをサムリングと言います。自分の意志を最後まで貫きたい時につけると、その強い意志を支えてくれるとされています。
ポイズンリング
こちらは少し番外編になるのですが、ポイズンリングとは、その名の通り毒を仕込むためのリングになります。昔はお酒を注ぐ時に使われたと言われています。
少しぞっとしてしまいますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、指輪の歴史、名称についてご紹介させていただきました。
指輪、ジュエリーは古代から現在、時代を超えて人類に愛されている代物だということが再認識していただければと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。