宝石の様々な採掘方法

宝石の様々な採掘方法

今回はどのようにして宝石が採れるのか、その方法についてご紹介したいと思います。
どうして宝石が高いのか、もちろんそこには宝石の種類や綺麗さもありますが、採掘にどれだけの労力と時間が費やされているのか、そこも踏まえるときっとそのお値段に納得できるかもしれません。

ダイヤモンドの採掘方法

ダイヤモンドの採掘方法は大きく分けて2通りあります。
まず1つ目がパイプ鉱山です。南アフリカの鉱山やシベリアの鉱区がこのパイプ鉱区がこのタイプになります。
これらは地上に向かって開いているパイプ状の鉱床のことで、脈中のキンバレー岩がダイヤモンドの宿る母岩となります。
地下数百メートルという深さまで立て坑を掘り、そこからキンバレー岩の母岩層に向かって水平坑道を掘ります。
坑内で母岩は爆破され、一定の大きさに砕かれます。その後地下の奥深くから地上に引き上げられます。
採掘されたダイヤモンドは選鉱工場で水洗いし、ふるいにかけられ分けられていきます。
もう1つの採掘方法は漂砂鉱床という採掘方法です。この方法は地上に噴出してきた火山床にダイヤモンドが含まれていることが前提となり、火山床のダイヤモンドが、風化や浸食によって河川に流れ出し、流域の砂れきの中に堆積し、川床や鉱床を作っていきます。
一旦海に流出したダイヤモンドが再度海岸に打ち寄せられ、海岸沖積層に鉱床を作る場合もあります。
そこをブルドーザーやパワーシャベルなどの採掘機械を使ってダイヤモンドを集め、分離選別していきます。
漂砂鉱床で採掘されたダイヤモンドの原石はパイプ鉱山で採掘されるダイヤモンドに比べ、宝石に適した品質のダイヤモンドが採れます。

サファイア・ルビーの採掘方法

サファイアとルビーは、手動採掘と機械採掘の2通りの採掘方法があります。
どちらも危険性の高い採掘方法となり、肉体労働でとても厳しい環境です。
昔は手動での採掘が多かったですが、現在は機械でも採掘されるようになりました。ですが、まだまだその規模は小さいです。
手動式にはレービン手動式採掘やコービン手動式採掘などがあり、レービン手動式採掘はサファイアやルビーなどの鉱物がある地層(ビョウ層)まで約1.5mの四角い井戸のような形を掘り、ビョウを引き上げ洗浄し、サファイアやルビーを探す方法です。
地面が崩れないように井戸の周りに丸太を組み立てながら掘っていきます。この採掘方法は約5~6人で採掘されます。

また、コービン手動式採掘はレービン式とほとんど変わりませんが、掘る井戸の大きさが倍ほどの大きさになります。

その他さまざまな採掘方法

ダイナマイト式

硬い岩盤を深く掘り進まなければならない時にこの方法を使います。テレビなどでもご覧になられたことがあるのではないでしょうか。
方法としてはダイナマイトで岩盤を砕き、砕いた岩盤を地上に運ぶを繰り返します。もちろんダイナマイトを使用するのでとても危険な作業になります。

露天掘り

河川の近くなどの水田付近でこの方法が使われます。
井戸を掘るように10~20mほど掘り進み、粘土層まで到達したらそこから横へ掘り進めていきます。ポンプで常に水と土砂を吸い上げ、その土砂の中から原石を探していきます。

水圧式

柔らかい土が積み重なっている層から採掘する場合にこの方法が使われます。
大量の水を使用し、泥の池の様な状態にし、ポンプで一気に泥ごと吸い上げていきます。
その後、水や土砂を取り除くためのフィルターに勢いよく流し込み、フィルターに残ったものから原石を探し出します。

川堀り・土地堀り

川底や土地を掘り返し原石を見つける方法です。
機械を使用し、大規模で行うのが基本ですが、個人で地道に掘って探すケースも多々あります。
         

まとめ

今回ご紹介した採掘方法はまだ一部にすぎません。
世界では危険を侵しながらも生計を立てるために宝石の採掘を行っている人々も多くいます。時には命を落とす危険さえ伴っているのです。
どんなに小さな宝石であろうと、どんなに安い宝石であろうと、元を辿れば大変な採掘工程を経て市場に出回っているものもあることを私たちは忘れないでいたいものですね。