買取後の貴金属の行方とは?

買取後の貴金属の行方とは?

大切にしてきたジュエリー等の貴金属は、買取後どのようになるのでしょうか?今回はその行方について少しお話していきます。

リサイクルの動き

買取された貴金属はどこへ行くのでしょう?その多くは精錬してリサイクルされます。

新たな装飾品として

そもそもなんで壊れた指輪やネックレスでも買取ができるかご存知ですか?
それは、貴金属は再び溶かして固めることが可能だからです。
強度を増すために他の金属が混ぜられたK18やK10なども、精錬によって取り除くことが可能です。
こうして、いろいろ混ざっている物から金だけを取り除いて、リサイクルされます。
再び新たな装飾品や資産価値のある金塊(インゴット)に姿を変え販売されます。
このような理由から、片方しかないピアスや壊れてしまった指輪なども買取することが可能なのです。

工業用金製品として

精錬した後装飾品としてリサイクルされると記載しましたが、装飾品以外に生まれ変わることもあります。
医療機器や自動車の部品、パソコンなどの電気製品などのいわゆる工業用品です。
代表的なものとしては、パソコンや携帯電話などの半導体に使用されるICチップです。
精錬されて純金となった金が、電気製品の基盤の中に僅かながらも使用され、私たちの生活をより豊かにしています。

繰り返されるリサイクル

リサイクルされて新たな装飾品として店頭に並んだ商品も、時が経てばまた精錬にかけられリサイクルされます。
パソコンの基盤に利用された金も、パソコンを廃棄する際に精錬によって金を取り出します。
買取された金は、装飾品としてだけではなく、様々な姿へと形を変えて半永久的に繰り返されるのです。

リユースの動き

買取した貴金属の中で精錬しないものもあります。特にデザインや付いている石などが新しくてきれいな場合はそのままリユースされます。

新たな装飾品として

買取業者が買い取った段階でデザインが新しくてきれいなものは、洗浄してそのまま販売されます。
自社でクリーニングやメンテナンスが可能な業者は、買取後すぐに販売できます。
このような場合は、流通コストがかからない分安く販売することも可能です。
また、海外にも再販ルートを持っている業者の場合は、国内と海外を比較してより利益の大きい流通ルートを使います。
海外の流通ルートに渡った商品も、そこでそのまま販売する場合と精錬して新たに作り直す場合もあるようです。

リサイクルとリユースの違い

この業界でよく使われる「リサイクル」と「リユース」の違いをご存知でしょうか?
「リサイクル」は、今あるものを分解・融解・粉砕などにより新たなものに作りかえる事。
身近なものではペットボトルや牛乳パックが有名ですね。
ペットボトルはいろいろなものにリサイクルされていますが、最近ではスーツやネクタイなどの衣類にも使用されています。
一方「リユース」は、名前の通り特に手を加えることなく再利用することです。
リサイクルショップにある家具や家電、古着なんかもリユースです。
貴金属で言うと、買取して精錬し造りなおした物はリサイクル商品、クリーニングをしてそのまま販売する物はリユース商品となります。

なぜリサイクルショップなのか?

全国には数多くのリサイクルショップがあり、家具や電化製品、本、衣類などを買取して販売しています。
実はリサイクルショップというのは、買取した後、基本的にはそのまま販売するので、本来であればリユースショップという表現が正しいのです。
では、なぜリサイクルショップという名前で多くの店舗があるのでしょうか?
これについては諸説ありますが、おそらくリデゥース・リユース・リサイクルという3Rが世間に浸透する前に、リユースとリサイクルが混ざってリサイクルとして日本に浸透してしまった為と思われます。
しかし最近では、リユースショップという名前で営業しているお店も増えてきているようです。

限りある資源として

金・プラチナは限りがある資源で、いつか枯渇すると言われています。
近年の携帯電話やパソコンの普及によって電子基板回路への需要が高まってきていて、発掘する分では供給が追い付かない状況です。
そのため、近年このようなリサイクルが果敢に行われているのです。
また、都市鉱山にも注目が集まっております。

私たちが今身に着けている金のジュエリーが、何千年も前に発掘されて、何度も精錬によって姿形を変えてきたものだとすると、感慨深いものがありますね。
古いものには味があると言いますが、半永久的に価値がある金やプラチナは、これからも人々に愛され続ける事でしょう。