天然ダイヤモンドとは?地球が作り出す奇跡の宝石

天然ダイヤモンドとは?地球が作り出す奇跡の宝石

天然ダイヤモンドは、気の遠くなるような長い期間をかけて、地球の内部で炭素が結晶化された奇跡の宝石です。そんな希少性の高いダイヤモンドを、人工的に合成する方法が昔から研究されてきました。

合成ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと同じ性質を持っており、ダイヤモンドではないというわけではありません。ただ、合成コストが非常に高かったため、あまり流通してきませんでした。しかし近年、技術の発達で低コスト化が進み、天然と人工の区別がつけにくくある状況です。

今回は、生成過程やこれまでに発見された最大のサイズなど、天然ダイヤモンドに関する知識をご紹介いたします。天然ダイヤモンドはどのような偶然から生み出された奇跡の鉱物なのか、改めて確認しておきましょう。

【目次】
天然ダイヤモンドは地球の奥深くで作られる
最大の研磨済みダイヤモンドは545.67カラット
日本でも天然ダイヤモンドを発見されたことがある
合成ダイヤモンドの高品質化で天然ダイヤモンドとの判別は困難
まとめ

天然ダイヤモンドは地球の奥深くで作られる

天然ダイヤモンドは最初から地表で存在しているわけではありません。150kmとも160kmともいわれる地中の奥深く、超高熱と超高圧のマグマが詰まっている地球の中心部に近い場所でゆっくりと時間をかけて結晶化していったと考えられています。

ダイヤモンドの成分は炭素です。地球の中心部近くでダイヤモンドの原料となる炭素が、どこから調達されたのかはいまだに判明していません。炭素の由来について2つの説があり、1つはマントルという地球の中心部に近いところにある沈殿物に含まれる炭素が元になったという説。もう1つは、地上で育っていた植物などの有機物が、地表や海底のプレートから地中へ引きずり込まれて原料の炭素として供給されたという説があります。

地中深く何らかの形で存在した炭素は、超高温・超高圧で長い年月をかけて、ダイヤモンド構造という独特の四面体構造でじっくりと結晶化。最終的に、地上で最高レベルの硬度を持つダイヤモンドとなっていったのです。ダイヤモンドは、地球の深部で発生しているマグマ活動の一種・噴火によって地表に近い部分に運ばれて人間が採掘できる位置にまで到達するのです。

このように、ダイヤモンドはさまざまな要因が重なって、気の遠くなるような長い歳月をかけて作り上げられた奇跡の宝石なのです。とても硬く、永遠の輝きを放ちます。天然ダイヤモンドは、成り立ちそのものが希少性の高い鉱物だといえるのではないでしょうか。

最大の研磨済みダイヤモンドは545.67カラット

希少性の高い天然ダイヤモンドですが、世界最大の研磨済みダイヤモンドはどれぐらいの大きさがあるかご存じでしょうか。世界最大の研磨済みダイヤモンドは、長い間530.20カラットもの大きさを誇る『The Great Star of Africa』でした。このダイヤモンドは別名「カリナンI世」とも呼ばれ、ティアドロップ型にカットされたダイヤモンドです。

この「カリナンI世」のカット前の原石の大きさは、世界最大の3106カラット。1905年に南アフリカ共和国のカリナン鉱山から採掘され、当時の英国王に誕生日の贈り物として献上されました。英国王は、この原石をカットするように命じます。カットされたルースはナンバリングされ、もっとも大きいルースが「カリナンI世」となったのです。現在このダイヤモンドはロンドン塔にて永久展示されていて、有名な観光スポットのひとつとなっています。

1907~1997年までの90年間、「世界でもっとも大きいダイヤモンド」として君臨してきた『The Great Star of Africa』ですが、1997年タイ王室に献上された『The Golden Jubilee』にその座を譲ることになりました。『The Golden Jubilee』のカラット数は545.67カラットです。『The Golden Jubilee』も南アフリカ共和国で755カラットの原石として採掘され、カラーはファンシーイエローブラウンです。ファイアーローズクッションカットで、存在感があります。

なお、アフリカでは、2015年にボツワナのカロウェ鉱山から1109カラットの原石「レセディ・ラ・ロナ」が発見されました。さらに、2018年はレソト王国のダイヤモンド鉱山で910カラットの無色透明な品質の良い原石が見つかり、アフリカが価値のある天然ダイヤモンドの宝庫であることがよく分かります。

日本でも天然ダイヤモンドを発見されたことがある

実は、日本でもダイヤモンドが発見されたことがあります。2005年、当時東京大学に所属していた水上知行博士が、愛媛県の岩石から、1mmの1000分の1程度という極小サイズではありますが、ダイヤモンドの結晶を発見しました。

商業的に採算が取れるような発見ではありませんが、地質学的には非常に大きな発見です。ダイヤモンドの主要な産出国は、古くから存在している大陸に位置しているため、安定した地下の奥深くでダイヤモンドが生成されていると考えられていました。

日本のように、プレートの境界に存在していて地質学的にはまだ比較的新しい場所なのに、地底で生成されているダイヤモンドが地表に運ばれるような地底活動があるということは考えられていなかったそうです。日本産の天然ダイヤモンドを目にする機会は今のところなさそうですが、興味深い発見といえます。

合成ダイヤモンドの高品質化で天然ダイヤモンドとの判別は困難

今日、合成ダイヤモンドの合成技術は非常に高いレベルに達しており、製造期間は2週間程度、製造コストもかなり抑えられてきました。もともと、合成ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと性質などがほとんど変わりませんので、両者の判別は困難になりつつあります。また、天然ダイヤモンドのうち、特に高い価値が認められるカラーダイヤモンドは、合成ダイヤモンドで作るとコストを非常に抑えることが出来ます。

特に中古市場に関してはすでに合成ダイヤモンドが流通しつつあり、ダイヤモンドの買い取り時に使用する簡易検査機器では判別することが難しくなっています。不当な値段で合成ダイヤモンドを購入してしまわないか気になる場合は、高度な設備がそろう専門の検査機関へ依頼した方が安心です。

まとめ

天然ダイヤモンドの希少性は、生成過程に時間やコストがかかっている点にあります。しかし、近年は高品質で美しい合成ダイヤモンドを低コストで生成する技術が進み、天然ダイヤモンドか合成されたダイヤモンドかの見分けが困難になっています。

ダイヤモンドの買い取りで不安なことやお困りのことがあれば、当社へぜひご相談ください。