ダイヤモンドのパウダーの用途は?工業用や美容業界の活用方法

ダイヤモンドのパウダーの用途は?工業用や美容業界の活用方法

ダイヤモンドと聞いて思い浮かべるのは、ジュエリー用に美しくカッティングされた宝石だという方が大半なのではないでしょうか。しかし、一口にダイヤモンドといっても、その大きさや種類、用途は様々です。中にはナノレベルというごく微細なパウダーになったダイヤモンドもあり、工業用ダイヤモンドとして大いに利用されています。

こうした工業用ダイヤモンドを利用することで、様々な工業品の生産工程や製品の特性が大幅に変わることをご存じでしょうか?その活用方法によっては、ランニングコストが下がったり、不良率が低下したりすることが知られています。さらに、昨今では、メイク用品など美容の方面でも大きな注目を集めるようになりました。

ここでは、ダイヤモンドパウダーの特性と同時に、工業用から美容系にいたるまで「ダイヤモンドパウダーがどのように活用されているか」について解説いたします。

【目次】
ダイヤモンドパウダーは研削・研磨に使われる
工業用のダイヤモンドパウダーは合成ダイヤが多い
用途に合わせて様々な特徴を持ったダイヤモンドパウダーが作られている
最近はダイヤモンドパウダーが配合された化粧品もある
まとめ

ダイヤモンドパウダーは研削・研磨に使われる

ダイヤモンドで思い起こされるものは、きらびやかな輝きと同時に、「硬さ」もあるのではないでしょうか。「金剛石」ともいわれるように、ダイヤモンドは、すべての天然物質の中で最も硬い素材として知られています。ダイヤモンド自体を含め、あらゆるものを研磨したり、切断したり、研削することが可能なのも、ダイヤモンドの特質です。

工業用のダイヤモンドは、こうした研磨、切断、研削する目的で活用されており、その大きさや用途に応じて、必要な大きさが異なります。微細な砥粒が金属や合金、ガラス、半導体などの精密加工に用いられる一方で、高粒子の砥粒は、岩石やコンクリート、アスファルトなどを切削、研磨するために用いられてきました。現代では、光学機械や自動車などの精密な部品を製造したり、ハイテク部品などを作ったりする際にも用いられています。

工業用のダイヤモンドパウダーは合成ダイヤが多い

地球の内部で生成された天然ダイヤモンドに対して、人間がその英知を結集して作り上げたダイヤモンドを「合成ダイヤモンド」といいます。これらは、1953年ごろに発表されたダイヤモンドの合成方法である高温高圧合成(HPHT)もしくは化学気相蒸着(CVD)法によって作り上げられたものです。工業用ダイヤモンドパウダーとして利用されているものの多くが、こうした合成ダイヤモンドで占められています。

合成ダイヤモンドが商業的に活用されるようになったのは、天然のダイヤモンドに比べて費用を抑えられるからです。それに加えて、硬さや熱、電気伝導性、電子移動度などにおいて、天然のダイヤモンドよりも優れた特性を有しているのも大きな理由といえます。研磨剤や切削工具などで活用されているものの多くが、合成ダイヤモンドであり、用途に合わせて様々な特性を持つダイヤモンドパウダーが作られてきました。

用途に合わせて様々な特徴を持ったダイヤモンドパウダーが作られている

ダイヤモンドパウダーは、その大きさや特性によって、様々な用途で活用されています。メッシュサイズといわれるものは、メタルボンドや電着工具用として活用される30/40~200/230のサイズと、レジンボンドやビトリファイドボンド用として用いられる60/80~400/500のサイズです。

前者は破砕強度が強く、熱安定性を持つ砥粒で、建築材などの切断加工に最適だとされてきました。ガラスやセラミックスの研削、石材の研磨など、広範な用途に適しています。後者も破砕性があり、超硬合金その他の硬い非鉄金属の研削から、レジンボンド砥石に最適です。砥粒と接着剤の劣化を防ぐこともできます。ミクロンサイズのダイヤモンドパウダーは、ペーストやスラリー、ペレットに性能を発揮したり、ホイールに用いる場合はレジン結合剤やメタルボンドとして重宝されたりすることもあります。

電子材料や光学材料などの精密研磨にも優れた性能を有しているのが特徴です。メッシュサイズになると、適度な破砕性と高い研削性能を有し、耐久性においても優れているため、ビトリファイドやメタル、レジンボンドのために用いられています。

最近はダイヤモンドパウダーが配合された化粧品もある

ダイヤモンドパウダーを活用する方法は、上記のような工業用だけではありません。近年では、上品に肌を輝かせようと、女性のメイクアップ用品にもダイヤモンドパウダーが用いられるようになりました。ダイヤモンドパウダーを用いることで、ハイライトやラメの効果を得ることができ、艶感のある肌に仕上がると評判を呼んでいます。

さらに、粒子が細かいため、様々な化粧品やマニキュアなどに混ぜて使うことができるのもダイヤモンドパウダーのメリットです。「ラメのような大きさでは派手すぎる」と抵抗感がある方でも、ダイヤモンドパウダーなら、より細かな粒子で肌にもなじみ、肌がきれいに見えると高評価なのだとか。さらに、ボディクリームなどに混ぜることで、肌が艶やかに見える効果もあるなど、女性の肌との相性は抜群です。

お手持ちのメイクアップ用品にダイヤモンドパウダーを加えることで、ワンランク上の輝きが生まれるとあっては、その人気が高まるのも不思議ではありません。

まとめ

ここでは、工業用から女性のメイク用品にいたるまで、幅広く活用されているダイヤモンドパウダーの用途をご紹介しました。ダイヤモンドといえば、宝石としてその輝きを放つ姿ばかりが思い浮かびますが、その用途は多種多様です。様々な大きさに加工され、人工的に作られたダイヤモンドがどのように活用されているかを把握することで、その無限の可能性を感じていただけたのではないかと思います。