金取引に伴うインターネットトラブルの例とその回避方法
- 2018.06.24
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近年では、直接店舗で取引をしなくても、インターネット等で金取引が手軽にできるようになりました。しかし、手軽な一方でそれが原因のトラブルが引き起こされることも少なくありません。利用する側としても、ある程度慎重に行動をしなければなりません。ここでは、金取引に関するトラブルの事例とその回避方法について、詳しく解説します。
【目次】
・まとめ
トラブル例:純金と称した偽物を買わされる
海外店舗ではもちろんのこと、日本国内の店舗でも起きうるトラブルとしては、「純金と称した偽物の金を買わされる」というトラブルです。特にインターネットを通じた売買では、直接現物を見て購入することができないので注意が必要です。ただ、現物を見たとしても、しっかりとした鑑定士でなければ、素人はなかなか本物と偽物の区別をつけることができないでしょう。
特に、素人でも判定しやすいといわれていた重さでの判別も難しくなっています。金は他の金属に比べて比重が高くなっているため、本物の金と比べた時にその重さの違いにより判定がしやすかったのです。
しかし、近年では偽物の金属としてタングステンが使用されるようになりました。タングステンとは、比重が金と非常に似ており、表面をメッキでコーティングされると、少しもったくらいでは違いが分かりづらくなっています。そのため、単純に重さの違いだけでは判定が難しくなったのです。
こういった、偽物を掴まされるトラブルを避けるためにも、金の取り扱いに十分に長けている有名でしっかりとした会社から購入するようにするとよいでしょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら→優良な金の買取業者を見分ける!金を売るときに失敗しないポイントとは?
トラブル例:手数料などが聞いていたものと違っていた
手数料などのトラブルは、金取引に限らずよく起こりやすい問題です。多くの場合、契約を結ぶ際には、細かな契約約款によって、手数料をはじめとするさまざまな取り決めについて提示され、それを納得したうえで契約が締結されます。これは、インターネット取引であっても、直接契約書や申込書でやり取りをしたり、オンライン上で登録したりする際に確認が必要となります。
ただ、契約約款というのは、非常に細かな内容で、かつ膨大な量になっていることが多いです。そのため、利用者の中には約款の内容をよく確認せずに契約をしたり、登録をしたりしてしまうケースが少なくありません。このような場合に、手数料について一つの事例では非常に安いにもかかわらず、例外を多数設けられていることによって、その金額を適用されずに法外な手数料を請求される事例があります。
業者に対してクレームを言ったとしても、約款に書いてあるなどによってクレームが抑え込まれてしまうのです。このようなトラブルを回避するためにも、契約時には約款をしっかりと読み、その約款も印刷しておく、コピーを取っておくなど間違いないことを証拠として残しておくようにしましょう。
トラブル例:取引先と連絡が取れなくなった
最初のうちは、連絡も取れており、金の売買も成立していて安心していたが、ある程度期間が経つと、相手と連絡を取ることができなくなったという事例があります。さらに、インターネット上のホームページにアクセスをしても、サイト自体が消滅してしまって、資産を取り戻せなくなってしまうことがあるのです。
手数料を極端に安くしているなどの理由で、安易に飛びついてしまうとこのようなトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。金取引を行う上では、手数料がいくらになるのかというのは、業者選定時のポイントの一つになるでしょう。ただし、それらはあくまでも信頼できる業人や業者、団体の中で成り立つ比較ポイントです。
あまり聞いたことがないけれども、手数料が安いといった理由で選んでしまってはいけません。特にインターネット上の取引では、相手と顔を併せずとも契約が成立するので注意が必要です。
取引を始める際には、相手の信頼性をしっかり確認してから取引を始めるようにしましょう。
美味しい投資話を装ったネット詐欺には要注意
インターネット上には、非常にさまざまな儲け話が飛び交っています。それらの中には、ローリスクハイリターンをうたっているものも非常に多いです。ついつい飛びつきたくなってしまう気持ちはわかりますが、一度冷静になって考える時間を持つようにしましょう。
世の中、少ない投資やリスクで大きな利益を得ることができるような投資は、ほとんどありません。特に、儲けだけを強調しており、損をするリスクについて、しっかり説明のない業者や団体には注意が必要です。
投資には一定のリスクが存在するものです。資産価値が高く、有事の際に有利になりやすい金であっても、市場のニーズによって価格が上下に変動を続けています。信頼に足る業者か、リスクはどれくらいあるのか?しっかりと見極めるようにしましょう。
まとめ
インターネットでの取引が主流になり、誰もが手軽に金取引ができるようになりました。しかし、一方でそのサービスを悪用して、お金をだまし取ろうとする人や団体も増加しています。今回ご紹介した事例を参考に、自己防衛に努めるようにしましょう。
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