多様化するリユース市場。企業によって変わる事業スタイルについて

多様化するリユース市場。企業によって変わる事業スタイルについて

多様化するリユース業界にはビジネスチャンスがたくさんあります。しかし、どのような事業スタイルが効率的なのかわからずお悩みの方はいらっしゃいませんか?

リユース業界は裾野の広い業界ですので、扱う商品によって、効率的な手法は異なります。今回は、リユース業界の事業スタイルについて紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.多様化するリユース事業の形
  2. 2.店舗での買取・販売
    1. 2.1.店舗のメリット①商品の状態を確認できる
    2. 2.2.店舗のメリット②スピーディな査定が行える
    3. 2.3.店舗のデメリット①コストがかかる
    4. 2.4.店舗のデメリット②査定金額が安くなる
  3. 3.自社ECサイトの運営
    1. 3.1.ECサイトのメリット①コストが小さい
    2. 3.2.ECサイトのメリット②利便性が高い
    3. 3.3.ECサイトのデメリット①実際に商品を確認することができない
  4. 4.オークションサイトへの出品
    1. 4.1.オークションサイトへの出品のメリット①高額で売れる可能性がある
    2. 4.2.オークションサイトへの出品のメリット②運営コストが特に小さい
    3. 4.3.オークションサイトへの出品のデメリット①支払いの際にトラブルが発生しやすい
  5. 5.フリマアプリの運営
    1. 5.1.フリマアプリ運営のメリット①利用者が集まれば一大サービスとなる
    2. 5.2.フリマアプリ運営のメリット②「もの」に関しては低コスト
    3. 5.3.フリマアプリ運営のデメリット①競合他社との差別化が必要
    4. 5.4.フリマアプリの運営のデメリット②多様なトラブルへの対応が必要
  6. 6.まとめ

多様化するリユース事業の形

一昔前まで、「リユース企業」というと、実店舗を持ち、そこで売買するのが一般的でした。しかし、昨今では、スマートフォンが普及し、インターネットを利用したスタイルが増えてきています。

宅配サービスを活用して自社のECサイトで売買を行うスタイルや、ネットオークションを行う企業のプラットフォームに出店するスタイルなど多彩な展開が増えましたが、自社で扱う商品の特性に合わせ、得意分野が活きるスタイルを選ぶことが必要です。

もちろん昔ながらの店舗型にもメリットが大きいため、インターネットを併用するといった工夫をすることで効果的に運営できます。

店舗での買取・販売

店舗を持つメリットは大きいのですが、同時にデメリットもあります。

店舗のメリット①商品の状態を確認できる

大型家具や服飾品などを扱う場合、店舗を持つメリットは大きいと言えます。写真だけでは今一つわかりづらい色味や質感のほか、自分のイメージとマッチするかどうか、建て付けや縫製が良いかなど、細部まで確認ができます。また、特に家具は配送料金が高額になりやすいため、自家用車での引き取りを希望するお客様にとって、店舗での購入は大きな魅力です。

店舗のメリット②スピーディな査定が行える

店舗では持ち込まれたその場で査定が行えるので、貴金属・ブランド品などをスピーディに現金化したいお客様にとってメリットが大きい存在です。また、店員と直接顔を合わせてやり取りができるので、どのように査定されているのかを確認しつつ、納得して取引ができます。

店舗のデメリット①コストがかかる

店舗の賃料やメンテナンス費、人件費がかかるため、どうしても出費は大きくなります。また、地元住民を集客するための広告は、チラシやCM、コミュニティ雑誌への掲載などを利用するため、比較的コストが高くなります。

店舗のデメリット②査定金額が安くなる

店舗を維持するためのコストが上乗せされるため、査定金額が安く、売値が高くなる傾向があります。スピーディな売買が求められない分野の商品の場合は、高額査定やより安価な商品を求めてネットオークションやネット売買を利用するお客様も増えているため、どのような商品を扱うかがポイントになると言えるでしょう。

自社ECサイトの運営

物販系・サービス系・デジタル系でそれぞれ伸び率は異なりますが、業界を問わずメリットが大きい事業スタイルです。

(引用:経済産業省│平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備

ECサイトのメリット①コストが小さい

店舗を持たずに自社WEBサイトまたはオンラインストアを介して売買を行うため、運営時のコストがおさえられるのが最大のメリットです。初期費用を節約して小さな規模から始めたい場合におすすめです。最近ではスマートフォンからのアクセスが増加しているため、スマートフォンに対応したECサイトを作成する必要があるでしょう。

ECサイトのメリット②利便性が高い

ECサイトは導入するシステムにもよりますが、比較的簡単に利用しやすいのが特徴です。また、売りたい場合や商品を配送する場合も宅配サービスを利用して発送するだけで良く、大きな手間がかからないことから人気です。この特徴を活かせるのは小型かつ高価な商品で、鑑定などの必要がないカメラ、小型のビンテージ・プレミアグッズなどが該当します。

ECサイトのデメリット①実際に商品を確認することができない

インターネットを利用した事業スタイル全般に言えることですが、現物を実際に確認できないため、現物にできるだけ近い商品写真となるよう工夫をする必要があります。想像していた色味やサイズ感と違って期待外れになってしまわないよう、複数の写真や、比較しやすいものと一緒に写った写真や動画など、商品ページの工夫が必要です。

オークションサイトへの出品

ネットオークション市場全体ではB to CとB to Bでその70%を占めています。また、ECサイトと同様のメリット・デメリットを持っているのが特徴です。

(引用:平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備| 経済産業省

オークションサイトへの出品のメリット①高額で売れる可能性がある

出品しているリユース品の需要によっては、ECサイトや店舗より高額で売れる可能性があります。ビンテージ・プレミアグッズをはじめ、美術品など、特定のコレクターがいて、高額になりやすいものを扱う場合は特に期待できるでしょう。

オークションサイトへの出品のメリット②運営コストが特に小さい

ヤフオクといったオークションサイトの場合は、一度出品するだけで多くの利用者が目にするため、広告を打たなくても商品の魅力だけで注目が集まりやすいという特徴があります。

オークションサイトへの出品のデメリット①支払いの際にトラブルが発生しやすい

ECサイトの場合、決済をクレジットカードやデビットカードに限定することもでき、注文から何日以内に決済されるかも企業側が決めることができるため、たとえ決済が行われなくてもすぐ出品状態に戻すことができます。しかし、オークションの場合は落札の意思がなくても入札できるうえ、連絡がつかない場合はオークションサービスを提供している企業に手続きをしなくてはなりません。また、落札日から最短でも5日程度は決済の猶予期間があるため、ECサイトや店舗ほどスピーディな取引はできません。

フリマアプリの運営

フリマアプリはC to Cが基本のサービスのため、企業がアカウントを作ることは原則できません。しかし、フリマアプリの推定市場規模はC to Cネットオークションを超える市場であり、新たにフリマアプリサービスを展開するという選択肢もあるでしょう。

(引用:平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備| 経済産業省

(引用:スマートフォンからのオークション/フリマの利用者数は2,749万人 | ニールセン デジタル株式会社

フリマアプリ運営のメリット①利用者が集まれば一大サービスとなる

フリマアプリの主な収入源は、出品手数料です。フリマアプリの商品は、ネットオークションより比較的単価は低いのですが、普及率の高いスマートフォン環境はユーザーが増えやすく、オークションより仕組みが簡単なため、オークションサービスを展開するよりも多くの利用者を集めやすいと考えられます。このため、定着化させられればかなりの収益を上げることができます。

フリマアプリ運営のメリット②「もの」に関しては低コスト

フリマアプリ運営は一般的なリユース業とは違い、在庫を自社で抱えることがありません。このため倉庫も不要で、小さな事務所があれば充分という点があります。また、どのような商品を扱うか、売れ筋は何か、といったWeb関連の知識やマーケティングの知識が必要になります。

フリマアプリ運営のデメリット①競合他社との差別化が必要

すでにあるサービスである「メルカリ」「ラクマ」といった、定着した競合他社と差別化するために、特色あるプラットフォームを用意する必要があります。また、サービス内容においても特色が必要であり、収益化までには時間がかかります。

フリマアプリの運営のデメリット②多様なトラブルへの対応が必要

フリマアプリは個人間での取引のため、取引におけるトラブルのリスクは高めです。ユーザー同士の取引トラブルの対応だけでなく、場合によっては損害を運営会社側が補償しなければならないケースもあります。ほかにも知識のないユーザーによって法律に抵触するような出品が行われている場合や、いたずら目的で不適切な商品の出品を繰り返すユーザーがいる場合もあります。このように、運営はかなり労力がかかるため、ある程度覚悟をする必要があるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。リユース業への参入はさまざまな方法があって迷ってしまうかもしれませんが、ご自身のこれまでの得意分野や、扱いたい商品、予想する事業規模によってマッチする事業スタイルは必ず見つかります。特にインターネットを利用した事業スタイルは低コストで始められますので、まず試しに参入して様子を見たいという方でも始められます。この機会にぜひチャンスをつかんでいきましょう。