リユース市場の成長と企業の取り組み

リユース市場の成長と企業の取り組み

現在リユース市場は大きく成長しています。

しかし、なぜ成長したのか、今後はどのような成長が見込まれているのかが気になるのではないでしょうか。

近年、リユース市場の状況は変わりつつあります。そのため、これから買取業を始めたい方、もしくは経営している方はリユース市場がどのように成長していくか知識を深めることが必要です。

この記事では、リユース市場の成長について解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.リユース業界の現状
  2. 2.リユースのなかでも成長が著しいフリマアプリ市場
  3. 3.リユースショップ市場の成長への取り組み
    1. 3.1.ECサイトの強化
    2. 3.2.買取の手間の削減
    3. 3.3.専門性の特化
  4. 4.今後リユース市場はどのくらい成長する?
  5. 5.まとめ

リユース業界の現状

平成27年に環境省によって行われた調査によると、リユース市場は3兆1千億円規模という結果が出ており、現在、リユース市場は大きな市場に成長していると言えます。

(参照:経済産業省|データで見る消費者とリユース

この調査結果ではこの3兆1千億円のうち、6割以上が自動車、バイク・原付によるものとなっています。

これらは不要になった際、自宅に保管することや、廃棄に費用がかかるため、買取や下取り業者が増え、一般的に自動車、バイク・原付のリユースが普及したためであると考えられます。

かつてリユースと言えば、売る価値がある不用品を売却するのが主流でした。

リユースしようとすると、売り手と買い手の間に業者が仲介するため、手数料が大きくかかることや、準備が必要となっていました。

そのため買取金額と売却金額が釣り合わないと売り手が感じた場合、不要になったものはリユースされずそのまま放置されていたのです。

しかし現在ではネットオークションやフリマアプリなどの普及によって、CtoCの取引が普及しつつありあます。

業者の仲介や、出品の手間がほとんど省かれるCtoCの取引では、売却のハードルがかなり下がり、不用品を売却する人が大きく増加しているのです。

リユースのなかでも成長が著しいフリマアプリ市場

成長を続けているリユース市場のなかでも特に成長が著しいのがフリマアプリです。

2016年の市場規模は5093億となっていて、前年に対して26.1%増加と大きく成長しています。

フリマアプリ市場は2009年から7年連続での成長を続けており、今後もさらなる市場の成長が見込まれるように見えますが、市場全体というよりも最も人気のフリマアプリメルカリの成長といっても過言ではありません。

現在フリマアプリにはさまざまな種類がありますが、市場調査メディアの調査によると利用者の88.2%がメルカリを利用しているという結果が出ています。

(参照:HoNote|フリマアプリに関する利用実態や意識を調査

二番目に利用されているフリマアプリのラクマ約60ポイントの差をつけて独占状態を続けるメルカリは、リリースから毎年2倍ペースで成長しており、2017年に総ダウンロード数7500万件、流通総額1兆円を突破しています。

現在フリマアプリのほとんどは形態が同じものになっています。

またメルカリよりも手数料が低いフリマアプリも登場していますが、メルカリとの差は広がる一方です。

その人気の理由は、利用者数が多いことが挙げられます。

利用者数が多ければ業績が上がることは当然ですが、フリマアプリの場合「利用者数=品ぞろえの数となるため、利用者数が多ければ多いほど使いやすくなる性質があるのです。

そのため利用者数が少ないフリマアプリは、成長は難しく市場への新規参入は難しいのが現状です。

CtoCリユースの需要増加は今後も続くことが見込まれますが、メルカリの動き次第でフリマアプリ市場がどのように展開されていくのかは予想が難しいものになっています。

リユースショップ市場の成長への取り組み

近年リユース市場では、フリマアプリが注目されているため、リユースショップの一部では顧客離れが問題となっています。

しかし、フリマアプリの人気のなかでも成長し続ける企業も多く存在し、それらの企業はそれぞれ独自の取り組みを行っています。

ここではリユースショップ市場の成長への取り組みにはどのようなものがあるか紹介していきます。

ECサイトの強化

現在、消費者は商品を探す際に、インターネットを利用することがほとんどです。

そのため販売業にとってWeb戦略が重要となっています。

リユースショップ業界でも、インターネットで売却・購入できるものが数多く存在しており、店舗での取引件数よりも、インターネット上での取引の方が多いというリユースショップも存在しています。商品ページを充実させてECサイトを強化し、商品数を増やしていくことで成長することが可能です。

買取の手間の削減

最近では、宅配買取や出張買取を行っている業者も多くなりました。

そのため、直接店舗に行かずにものを買い取ってもらえるようになり、手間で言えばフリマアプリよりも簡単に売却することができるようになっています。

また買取エリア拡大のために店舗数を増やす場合は、その土地に合わせた業態やサービスを用意することが重要です。

専門性の特化

リユースショップは、フリマアプリと比べて、専門性が高い分野で展開しているお店もあります。

大型施設を用意できる場合は、網羅性を重視することも可能ですが、小型店舗の場合、専門性に特化した事業を展開することが大切です。

専門性に特化することでニーズにより応えられることになり、売れない商品を買取してしまうことの回避率が上昇します。

たとえばファッション系を取り扱う企業では、子供服、スポーツウェアブランド品、低価格など、地域の需要に合わせて店舗を展開することで業績を上げているのです。

今後リユース市場はどのくらい成長する?

現在リユース市場は拡大を続けていますが、今後もその勢いはさらに加速すると見込まれています。その理由として、国内における各家庭には使われず保管されているものが大量にあるということが挙げられます。

2018年の経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査によると、過去1年で不要となった製品の推定価格は7兆6千億円(自動車・バイクを除く)とされています。

(参照:経済産業省│平成29年度 電子商取引に関する市場調査

この7兆6千億円のうち、すべてがリユースされていないと考えると、リユースが一般化された際には、かなり大きな市場となることが見込まれるでしょう。

リユースが今後一般化されると見込まれる理由には、環境問題や社会情勢が挙げられます。

かつて日本は経済成長のため、いかに生産量を増やすかが重視されていました。

しかしその結果、ものがあふれる社会になってしまい供給過多になりつつあります。繰り返し使うことで、製造数や廃棄物を削減して、地球温暖化や資源枯渇の解決に進もうと世界規模でリユースが注目されているのです。

また、2019年に実施される消費税10%への引き上げによって節制や「もったいない」の考え方が今後さらに強まることも予想できるため、ものを安く購入できるリユース市場は拡大が見込まれています。

まとめ

リユース市場は今後、日本経済のなかでも重要なポジションにつくことが予想でき、環境面でも、世界規模で注目されています。

経済面でも環境面でも重要なリユース。

今後の展開をしっかりと見据えて事業を展開すれば、大きな利益を得るチャンスになるかもしれません。