ニーズ上昇!貴金属買取業界
- 2019.02.01
- 金買取り

これから貴金属買取業を始めたい方、もしくは現在貴金属買取業の経営をしている方のなかには、リユース業界の現状や今後のニーズについて気にされている人もいるでしょう。
そこで今回は、貴金属買取、リユース業界の現状と、これからの動向について解説していきます。
目次[非表示]
- 1.貴金属買取の現状
- 2.リユース業界の現状
- 3.貴金属買取事業が成長のカギ?
- 4.まとめ
貴金属買取の現状
貴金属買取では、主に金・銀・プラチナの3つが取引されています。
貴金属の需要は年々上昇しており、それに伴い金価格も右肩上がりに推移しています。
この背景には、世界の社会情勢のほか、インドや中国における金の宝飾需要増などが影響しています。戦争やテロといった有事の際は、通貨が信用を失い価値を下げるインフレが起こります。金は「無国籍通貨」や「有事の金」と言われており、インフレが起きたときにその価値は高くなる傾向があるため、世界中の投資家から安定した人気があります。
また、インドや中国では金を宝飾品として使うことが多いため、金の需要が高く、2017年には宝飾需要が2ヵ国合わせて約1,200トンに達し、全世界の宝飾需要のおよそ65%を占めています。
このような影響により、国内でも投機目的で金の保有率が上がっている現状があります。
それに比例して貴金属買取のニーズも上昇していると言えるでしょう。
金を含めた貴金属を「売りたい人」「買いたい人」、双方が増えることによって、その間に立つ買取業者のニーズも高まり、今後さらに成長していくことが考えられます。
以前までは「店頭買取」のみの貴金属買取店が一般的でしたが、消費者のニーズに応えようと、現在では「出張買取」「宅配買取」など多種多様な買取サービスが展開されています。
リユース業界の現状
現在、リユース市場の規模が年々拡大しており、今後も伸び続けると考えられています。
その理由としては、スマートフォンから手軽に利用できるフリマアプリの存在があります。フリマアプリは、誰でも簡単に利用することができ、個人同士でリユース品の取引ができる場になっています。これにより、以前よりもはるかに多くの消費者がリユース品の売買を行うようになりました。
下のグラフは不要になった家財の処分方法を示しています。このグラフによると不要な家財の60-80%が依然家庭内に退蔵されており、今後ますますリユース市場が伸びていくことが期待できます。
(参照:環境省|データで見る消費者とリユース)
フリマアプリのみならず、不要になったものを売却できるインターネットオークションやリサイクルショップを利用する消費者も増加しており、リユースに対して抵抗感がなく、積極的に活用しようと考える人が多くなっています。
フリマアプリを始めとした、リユース品を売買するためのサービスは、今後もさらに普及し、リユース業界はますます成長していくと考えられます。
貴金属買取事業が成長のカギ?
現在、貴金属のニーズが上昇していることから、リユース事業のなかでも、貴金属買取ニーズが高まっており、注目されています。使っていない貴金属を買い取って欲しい人や、リユース品の貴金属を購入したいという人も多いです。
そのため、今後は貴金属買取事業の発展が成功のカギだと考えられています。
不況時でも貴金属でのリユース業であれば、ほかの業種とは異なり、さらなる成長が期待できるでしょう。今後大きな成長の余地がある貴金属の売買には、たくさんの消費者や業者が期待を寄せています。
ただ、リユース市場における貴金属の取り扱いは、現在はまだ大きくありません。これからリユース市場をさらに発展させていくには、ニーズが上昇している貴金属の買取を積極的に取り扱っていくことがカギとなっていくでしょう。
まとめ
現在、ニーズが上昇している貴金属買取は、リユース業界のなかでチャンスが大きい事業であると言えるでしょう。ただ、事業に取り組むうえで、業界の現状、今後の動向など知識を深めることが大切です。
これから貴金属買取事業を始めたい方や、今後さらに事業を広げたいと考えられている経営者の方は今回の記事を参考にして、ニーズに合った経営を行い、成功を目指していきましょう。
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