現代のニーズに最適?消費者の欲求を満たすリユース市場

現代のニーズに最適?消費者の欲求を満たすリユース市場

現在、リユース市場は3兆円規模まで膨らんでおり、今後さらなる市場へと拡大することが見込まれています。

これからリユース市場に参入しようとしている方へ向けて、市場の詳しい情報や増加が見込まれる理由など、リユース市場について詳しく解説していきます。

すでに事業を始めている方も是非ご参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.リユース市場を知ろう!リユースを利用している消費者の割合
    1. 1.1.2015年のリユース市場
    2. 1.2.2018年のリユース市場
  2. 2.中古品を購入する人の機会は増えている
    1. 2.1.利用者の負担が減ったリユース
    2. 2.2.ネット通販の普及
    3. 2.3.若者のフリマアプリ人気
  3. 3.リユースのメリット
    1. 3.1.経済面のメリット
    2. 3.2.環境面のメリット
  4. 4.リユースのデメリット
  5. 5.まとめ

リユース市場を知ろう!リユースを利用している消費者の割合

2015年の環境省の調査では、消費者全体の約3割がリユースを利用しているということがわかりました。

現在のリユース市場は2015年と比べ、店頭の販売だけでなく、ネットで販売するケースが増えています。

ネットショッピングの利用率は、消費者全体の7割(※)と非常に多く、そこをターゲットに加えることで、さらに多くの利用者を獲得しているのです。

(参照:総務省|平成27年版情報通信白書第一部

2015年のリユース市場

約3割という数字について具体的に解説していきます。

中古車の購入経験

(参照:環境省|平成27年リユースの市場動向調査結果(暫定版)

2015年の環境省の調査によると、消費者全体の67.9%がリユースを利用していないことがわかります。

また、この調査結果を踏まえた、購入方法別の割合は次の通りです。

購入方法
割合
リユースショップなど店頭
約7人に1人(14.5%)
ネットショッピング
約10人に1人(9.3%)
ネットオークション
約7人に1人(15.3%)
フリマアプリ
約50人に1人(2.1%)

2015年時点では、多くのリユース品が、リユースショップまたはネットオークションから購入されていることがわかります。

当時はネットオークションに出品する個人が少なく、リユース市場の基本はB to Cでした。

また、同調査では購入先の市場規模についての調査も行われており、以下の結果が出ています。

グラフ

(参照:経済産業省|データで見る消費者とリユース

この調査では、自動車関連品を除くリユース市場の約半数をネットオークションが占めていることがわかります。

リユースショップ利用者と、ネットオークション利用者の割合はほぼ同等にもかかわらず、ネットオークションが市場の半分を占めているということから、ネットオークションの利用者は利用頻度が高い傾向があったといえるでしょう。

2018年のリユース市場

環境省によるリユース市場の調査はまだ発表されていませんが、2015年に比べ、リユース品の利用者は予想通り増加している傾向が見られました。

とくにフリマアプリの利用者の割合は、消費者全体の20%程度まで伸びているといわれており、今後さらに利用者が増える見込みです。

フリマアプリは、若者、主婦を中心に、ファッションや小物関係など、比較的安価な商品を主に取り扱っていたサービスでした。

しかし現在では、幅広い年代からも利用され、扱われる商品のなかには高価なものも増えてきており、消費者にC to Cで行うリユース品のやり取りが浸透しつつあることが伺えます。

また、フリマアプリ利用の最も大きな理由は、「スマートフォンで手軽に、簡単に購入・売却ができる」ということで、さまざまなものが簡単に行えるようになった現代にマッチしていることも人気の理由のひとつでしょう。

(参照:リサイクル通信|【意識調査】フリマアプリ利用実態

(参照:HoNote|フリマアプリに関する利用実態や意識を調査

中古品を購入する人の機会は増えている

いくつかの要因が重なった結果、リユースは現代の消費者のニーズにはまり、年々リユースする人口は増えています。

そのなかでも、大きな要因を3つ紹介していきます。

利用者の負担が減ったリユース

かつて、中古品を売却するには手間がかかり、「手間をかける価値がある、不要なもの」が流通し、それ以外は廃棄されることが多くありました。

しかし現在では、宅配買取やフリマアプリなどによって売却の手間が省かれ、「価値がある不要なもの」が流通しやすくなりました。

そのため、幅広いジャンルの商品が多く流通し、リユースを利用する人口も増加しているのです。

ネット通販の普及

インターネットで商品を探すことが当たり前となった現代では、同商品の中古品が流通していることに気づきやすく、新品よりも安く中古品を購入するケースが増えてきています。

また、ネット通販が普及して、どの世代においても写真や説明だけで購入することへの抵抗が少なくなっています。

そのため、ネットで販売しているリユース品に対しても、以前と比べて抵抗が少なくなっているのです。

ネット通販では、写真と説明欄で商品を判断するため、詳しい情報が載っていない場合、商品のレビューを参考にするという方が多くいます。

一方、リユース品を販売する場合は、商品の状態について詳しく記載する必要があるほか、C to Cの場合は商品に対して気軽に質問することも可能なため、逆にネットショッピングよりも安心して購入できると考える人も少なくありません。

若者のフリマアプリ人気

現在、フリマアプリの利用率が全体的に高まっていることを紹介しました。

そのなかでも、フリマアプリを最も利用している世代は10代~20代の若者です。

10代~20代の若者は、「高級なもの」よりも「安くてよいもの」に惹かれることや、リユース品に対しての抵抗が少ない傾向が見られます。

また、「売却することを前提に新品の商品を購入する」という考え方も普及しつつあり、さらにリユース品の流通が加速しているのです。

リユースのメリット

リユース品を利用することで、経済面と環境面に大きなメリットがあり、

環境省がリユースを促進しているほど、その効果は期待されています。

ここでは経済面・環境面それぞれのメリットについて解説していきます。

経済面のメリット

リユース品の場合、新品と比べ、安く商品を購入することが可能です。

そのため、多くの人がリユース品を購入してしまい、「消費者が新品の商品を購入しなくなるのではないか」と危惧する企業が多くありました。

しかし、以前まで価格が原因で、商品に興味を持つ機会がなかった消費者が、リユース品を購入したことをきっかけにその商品に興味を抱き、新品を購入しそれをまたリユースで売却するという新たなフローが生まれつつあるのです。

大手アパレル通販サイトでは、リユース市場にも展開を始め、実際に企業全体の業績を上げた実例があります。

このようにリユースは、個人だけでなく経済全体にもプラスの効果があるのです。

環境面のメリット

リユースはCO2の削減に大きく役立ちます。

一般的にCO2は「物」が焼却処分される際に多く発生するというイメージがありますが、実際には製造の段階でも多くのCO2が排出されています。

リユースをすると、商品一つひとつの使用年数が伸び、その分、製造頻度や廃棄物を減らすことができるのです。

たとえば、冷蔵庫の平均使用年数は11.6年といわれています。

しかし、リユースされた冷蔵庫の使用年数は平均0.6年延長されており、全ての冷蔵庫がリユースされた場合、年間で23万台の廃棄を抑えることができるのです。

リユースのデメリット

リユース品のデメリットとして、新品と異なり、商品の状態がまちまちなため、出品者と購入者との間で状態に対する認識の食い違いが生まれてしまう場合があることが挙げられます。

とくに最近ではC to Cの取引が盛んに行われているため、商品の説明が客観的でない場合があります。

出品者にとっての「多少の使用感」と、購入者にとっての「多少の使用感」の感覚が異なるため、トラブルが発生してしまう恐れがあるのです。

またトラブルの原因として、リユース品の返品は原則認められていないことがあります。

新品の場合、同一商品が存在する場合がほとんどですが、リユース品は世界に一つしかない「特定物」と法律上では捉えられます。

そして、特定物の売買は通常の売買と異なり「特定物売買」となります。

特定物売買では、商品を引き渡す際に売り手の義務は消滅するので、売り手は商品を引き渡した後には、返品対応する義務がないのです。(民法第483条、第400条)

(例外として、意図的に商品を偽って説明した場合などは、返金や修理費を請求することができます。民法第570条)

法律で返品が認められていないことを知らずに、よく商品を確認せずにリユース品を購入してしまった消費者とのトラブルも多く発生しているため、注意が必要です。

まとめ

現在もリユース市場は拡大し続けていますが、かつて主流であったB to Cの取引は全体的に見て縮小しているのも事実です。

しかし、そのなかでも中古市場で成長を続ける業者もあります。

これから買取業を始めようとしている方は、C to C取引の魅力に劣らない、査定力やサービスといった付加価値を用意することで、新たな地位を築けるのかもしれません。