【純金・K24】金純度99.99%以上・フォーナイン純金の特徴と魅力
- 2018.04.04
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純金は、洋の東西を問わず、古くから人々を魅了し続けています。美しさで人をひきつけることはもちろん、その普遍的な価値は、「金は国境を越える通貨」とも評されているのです。そんな純金ですが、私たちの暮らしに欠かせない工業資源という側面も忘れてはなりません。日本、そして世界で、純金はどのように利用されているのでしょうか。
【目次】
・まとめ
宝飾品や工業用品として使用されている純金
資産価値が高く美しい純金の宝飾品
中国やインドなどでは、盛んに純金を用いた宝飾品の売買が行われており、純金ならではといえる黄金色の輝きが好まれています。また、魔除けとして、子どもの誕生祝い、花嫁の持参金として用いられることもあります。さらに、変質しにくく簡単に保管でき性質を持つため、持ち歩きができる資産としても最適です。
ピアス・ネックレス・指輪・腕輪など、日常的に身に付け満足感を味わい、いざとなれば、世界中のどこでも換金可能な永遠不滅の資産。自国の通貨や政府に不安を覚える人々が、競うように購入するのも無理からぬことです。
さらに詳しく知りたい方はこちら→なぜ「金」には価値があるのか?その用途、価値の変遷とは
金は身近な電子機器に欠かせない工業用品
毎日お世話になっている、パソコンやスマートフォン。内部の部品には、金の使用が欠かせません。金は、電気・熱伝導性に優れるだけでなく、非常に薄く引き延ばすことができる、錆びにくい、といった性質を有し、各種工業分野で利用されています。特に、電極や電気回路など、ハイテク電子機器には必須の素材です。工業用の金は、フォーナイン(99.99%)のみならず、ファイブナイン(99.999%)やシックスナイン(99.9999%)といった高純度が求められる場合もあります。
純金の特徴と金純度の表し方
噛めばわかる純金の柔らかさ
純金を小判形に成形したものを強く押すとたわみ、噛むと歯型がつきます。純金は、それほど柔らかい金属です。そのため、純金の硬度を上げるには、他の金属を混ぜ合金とする必要があります。
時代劇で悪代官が賄賂の小判を口にくわえ手で揺らすのは、実は一種の簡易鑑定方法。柔らかなしなりを感じれば金の純度が高い本物の小判、硬ければ混ぜものが多い粗悪品、金色がはげれば金メッキと、噛むことで小判を見分けていました。
金の純度の表し方は24分率が基本
金の純度は、純金を「K24」「24金」「24カラット」などと表記し、24分率で表すことが一般的です。その理由は、現在のような秤のない時代、天秤で量るには24分率が適していたから、ともいわれています。ちなみにK24のKは、カラット (Karat)のKです。
細かな値まで量れるようになった現代では、他にも純金を1,000として千分率で純度を表す「ファインネス」や、純金を1として、0から1の間の数値で表す方法などが用いられています。
【日本と世界の純金事情】国が違えば純度や形も変化する
日本で純金といえば純度99.99%のフォーナイン
日本で純金の表示が許可されているのは、純度99.99%以上の金だけです。99.9%は9が4つ並ぶことからフォーナインと呼ばれています。しかし、他の国では99.9%のスリーナインが純金とされていたり、99.5%の純度の地金が純金とよばれていたりするなど、純金の基準は国によって異なります。
国際的には、純度99.5%以上であれば金の流通は可能とされていること、金の純度を上げるには手間と技術が必要なことから、基準のずれは仕方がないことかもしれません。しかし、純金のバーには必ず純度が刻印されています。必ず確認するようにしましょう。
国や時代によって好まれる地金は変わる
日本では純金といえば、バー状に固めた地金が人気ですが、好まれる形は、国や時代によって異なります。縁起の良い船の形の地金が好まれる国もあれば、混沌とした情勢下、隠して持ち運びやすいよう、薄い葉っぱ形の地金が好まれた国もありました。
西洋で最もポピュラーな金といえば、通貨として流通してきた歴史のある金貨ではないでしょうか。人気と信頼性の高いK24の金貨としては、カナダ王室造幣局発行のメイプルリーフ金貨、オーストリア造幣局発行のウィーン金貨ハーモニー、オーストラリア・パース造幣局発行のカンガルー金貨などがあります。これらはいずれも金純度99.99%以上であり、発行国の政府保証があるため安心です。
さらに詳しく知りたい方はこちら→【純金のインゴット】ゴールドバーの製法と品質の見極めかた
まとめ
資産価値が高く、長い歴史を持つ純金は、アクセサリー、金地金、金貨、工業用品、など様々な形で利用されてきました。使用法や品質など、日本と海外では事情が違う点もあります。国内の取引においても「世界で通用する資産」ということを念頭に、各国の違いに目を向けておくことが大切です。
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