定期預金の金利が低い時代に、金は有効?
- 2018.11.23
- 金の基礎知識

将来に備えて定期的に預金をしていても、金利が低いと感じることはないでしょうか。
以前までは定期預金の金利は高いものでしたが、現在は決して高いとはいえない金利のため、「このまま預金だけで将来的に大丈夫なのか?」「別に投資を考えた方がいいのか?」と思われる方もいるでしょう。
この定期預金の金利が低い時代は、『金』の投資をおすすめします。
今回は、定期預金の金利が低いといわれている原因と、金投資をおすすめする理由について解説していきます。
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定期預金の金利は低い?
現在の定期預金の金利は低いといわれていますが、実際にどの程度低くなったのか気になりますよね。ここでは、今までの金利と今の金利についてどんな違いがあるのか紹介していきたいと思います。
過去の定期預金の金利はかなり高く、バブル期にはなんと5.7%もの金利が定期預金にはついてきました。
しかし、現在では平均0.017%となっており、その差は歴然です。
定期預金に限らず、普通預金でも1974年には3%あった金利も現在では0.001%となっています。
なぜ定期預金の金利が低いのか
定期預金の金利が低くなってしまった大きな理由のひとつに「デフレ」が挙げられます。
デフレになってしまうと、物価が下がります。
物価が下がると、企業の収益が圧迫されるので設備投資などは消極的になり、企業が銀行から融資を受けにくくなってしまいます。銀行は、企業が融資を受けやすくなるよう金利を下げるため、結果として預金などに対する金利も下がってしまうのです。
銀行の低金利はまだまだ続くものと見られ、バブル期のように銀行に預金をすれば金利で儲けられるとはいえなくなっています。
このような状況が続いてしまうと、銀行の預金だけでは心もとなくなり、違う方向性の投資を考えなくてはなりません。
100万円定期預金をいれると5年後はどうなるの?
この状況のまま銀行に100万円を預金した場合、5年後預金はどうなっているかを「普通預金」「定期預金」の2つに分けて紹介していきたいと思います。
普通預金の場合
普通預金の場合、銀行によって変わりますが金利は0.001%のところが多くあります。
これを、5年続ける場合どうなるのでしょうか。
100万×0.001%=10(円)
10×5(年)=50(円)
5年間100万円を普通預金すると、50円の利息がつくことになります。
定期預金の場合
定期預金の場合、金利は0.017%なのですが1年で170円の金利がつきます。
100万×0.017%=170(円)
170×5(年)=850(円)
5年間100万円を定期預金すると、850円の利息がつきます。
※上記は金利を一定にした場合の計算です。実際には複利計算が適用されます。
自身の資産を増やそうと思うのであれば、銀行預金だけではできないことがわかりますね。あくまで銀行は、自身の資産を預けておく場所と考え、金利はおまけ程度と思うのが良さそうです。
参照:総務省統計局「預貯金金利」より
お金を増やしたいなら、投資もひとつの手段!
銀行預金の金利だけでは、なかなかお金は貯まりません。
そのため、他の資産運用の形として投資を行うことも、お金を貯める方法の1つです。
FX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨、株や不動産投資など、投資の形もさまざまです。
その中でもおすすめしたいのが金(きん)への投資です。
金と聞くと、お金持ちが取り扱っているようなイメージを持つかもしれませんが、実は誰でも簡単に所持することができます。
ここからは、金への投資がおすすめな理由について詳しく紹介していきます。
投資初心者に金がおすすめの理由
金を財産として投資するには、大きく分けて2つの方法が存在します。
1つは、金を購入して価値が上がった時に買取ってもらう方法。
もう1つは、定期的にお金を積み立てて、積み立てた分だけ金を所有する方法です。
ここでは、具体的に投資初心者に金をおすすめする理由について解説していきます。
リスクに対しての備えができる
金は世界共通で価値のあるものとされています。
銀行に預金をした場合や株式証券を持っている場合などは、大元の機関が倒産してしまっては元も子もありません。しかし、金であればこのようなリスクを避けることができます。
仮に国内が恐慌に見舞われ、貨幣価値が下がっても、他の国で金を換金することができますし、株式証券のように株式発行会社が倒産してしまっても紙切れになるようなことはありません。
世界共通の認識で価値があるということは、リスクを抑えることが可能となります。
金の相場には下限がある
金の特徴として、相場に下限があるということが挙げられます。
金は1オンス約1,000ドルが採掘コストとされています。
そのため、この価値を下回ってしまうと採掘そのものが止まってしまいます。
採掘を止めないためにも、この1オンス約1,000ドルのラインは金の相場の下限といってもいいでしょう。
金はいつでも売れるの?売り方について
では実際に、金はどのようにして手に入れるのでしょう。
金の投資には様々な方法があり、自分で金を保有するのがその1つになっています。
しかし、自身で金を保有すると、盗難などのリスクもあります。
そこでおすすめしたいのが、純金積立です。
純金積立は、月々1,000円から行うことができますので、いきなり多額の投資をしなくていいというメリットがあります。
金も、株式のように日々値段が変動していますので、一度に多くを買ってしまうと、次の日には価格が下落して損をしてしまう可能性があります。
純金積立では、このようなリスクを減らすようになっています。
日々変動する金の相場を日割りし、月々の金額になるように金を配当します。
金が高い日が続いた場合には得られる金が少なく、金が安い日が続いた場合には金を得る量が増えます。
1,000円分で買えるだけという点が非常におすすめで、無理な投資をする必要がありません。
もちろん、金の取引方法は純金積立だけではありません。
株式のように日々移り変わる金の相場を狙って売買し、その差分で利益を出す方法もあります。
元本割りなどのリスクは増えますが、成功した時のリターンは大きいものとなっています。
銀行の金利だけでは不安とお思いの方は、是非この機会に一度金への投資をお考えになってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、定期預金の金利が低い原因と、金の投資をおすすめする理由についてお話しました。
金は世界的な需要が高いため、一定の相場が定められており、銀行の預金よりも安定しています。
将来に備えて定期預金では不安と思われている方は、金の投資を初めてみてはいかがでしょうか。
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