様々な色がある「サファイア」の特徴や評価のポイント

様々な色がある「サファイア」の特徴や評価のポイント

美しい青色のサファイアは、古代ギリシャやインド神話などにもその存在がうかがえるほど歴史が古く、その深い紺碧の色で人々を魅了し続けてきた宝石です。サファイアといえばブルーが有名ですが、オレンジやイエローなど、ブルー以外にもカラーバリエーションがあります。今回は、サファイアとは「どんな宝石なのか」を説明し、サファイアの評価、産地などについてもご紹介します。これから宝石関連のビジネスをお考えの方は、ぜひ読んでください。

【目次】

青だけではない!サファイアのカラー

サファイアは、コランダムという鉱物の一種で、同じコランダムの仲間にはルビーがあります。コランダムは本来、無色透明ですが、ほとんどは微細な不純物が混じって、様々な色合いに変化している状態で見つかります。

コランダムのうち、クロムが1%前後混じり、鮮やかな赤色になった状態のものをルビーと呼び、それ以外はサファイアと呼ばれます。そのため、ルビーにはカラーバリエーションがありません。ブルー以外のカラーサファイアには「ファンシーカラー」という名前が与えられるようになりました。このように、ルビーとサファイアの違いは、含まれる不純物の違いに由来するのです。

様々な色合いの中には、ブルーサファイアよりも高い価値が認められるサファイアもあります。「カラーチェンジサファイア」と呼ばれる、太陽光と人工光で異なる色を見せるサファイアは、希少性が高く高価です。また、オレンジとピンクの中間に当たる、繊細な色合いが美しい「パパラチアサファイア」もあります。「パパラチア」とは蓮の花という意味です。

パパラチアサファイアは貴重品です。しかし、業者によっては表面だけにベリリウムをつけ、加熱処理して色を変えて「パパラチアサファイア」と称していることもあります。天然の石を加熱処理するだけではなく、別の物質を用いて変容させるこの処理が施されたサファイアには、天然パパラチアサファイアとしての価値はありません。(拡散加熱処理)

この処理が施されているかどうかを確認するのは、個人では難しいため、信頼できる機関に鑑定依頼する必要があります。

癒やしパワーを持つと言われるサファイアは9月の誕生石

サファイアは世界各地で古くから愛され、様々な伝説が残っている宝石です。「サファイア」という名前が付いたのは、ラテン語やギリシャ語で「青」を意味する単語がきっかけとされています。各地に伝わる神話や言い伝えの中でも、サファイアはいたるところで存在感を示してきました。

インド神話では、すべて宝石でできている伝説上の木が登場しますが、サファイアはその木の部位で言うと「根」の部分とされています。また、古代ギリシャでは、太陽神アポロンを象徴する宝石がサファイアでした。古代ペルシャでは、地球のかけらだと信じられていて、空の青さもサファイアが影響しているものと信じられていました。

ヨーロッパでは、宗教的・政治的にトップに立つ権力者たちが、その美しい青色に魅せられてきました。歴代のローマ法王や、イギリス王室など、サファイアを大切に身につけてきた権力者は多くいます。現代でも、サファイアは9月の誕生石として愛され、「誠意」や「真実」などといった宝石言葉が与えられています。

サファイアの評価を決める3つのポイント

サファイアの評価は、主にカラー、透明度、輝きの3つで決まります。

カラーは、主にカシミール産のコーンフラワーブルーと称される澄み切ったブルーと、もう少し深い青み味のロイヤルブルーの価値が高く、値段も高くなります高価です。また、先ほどご紹介したパパラチアサファイアヤやカラーチェンジサファイアヤも、希少性が高いカラーです。

透明度は、カラーの次に重要な評価要素で、よりインクルージョン(含有物)の少ない方が高く評価されます。ルビーと同様、サファイアヤもインクルージョン(含有物)が多いため、インクルージョンが少なく透明度が高いものほど相場では高価格です。

輝きの美しさも、サファイアヤの評価を高めるポイントです。透明度の高いサファイアヤは、美しい輝きを持つかどうかで評価が変わります。

スターサファイア

スターサファイアとは、光彩効果で星状の模様(アステリズム)が浮かび上がるサファイアです。カボションカット(ドーム状のカット)にすることでアステリズムが鮮明にあらわれます。

サファイアの主な産地

サファイアの歴史的な産地は、インドのカシミール地方と、ルビーでも有名なミャンマーですが、これらの産地では、原石が枯渇しつつあり現在の産出量はあまり多くありません。カシミール地方では、美しいコーンフラワーブルーのサファイアものが多く産出されましたが、鉱脈が見つかって数年程度で量が採れなくなり、いわば「幻のサファイア」となっています。

ミャンマーは、良質なルビーの産地として有名なモゴック地方で、サファイアも多く産出されます。あまり多く産出されませんが、非常に鮮やかなロイヤルブルーのサファイアは、時に高値で取引され、高い品質を保っています。

現在サファイアの産出量が多い国は、スリランカとマダガスカルです。インドのカシミール地方やミャンマーに比べると、淡めの色合いのサファイアが多いですが、暗めの環境では美しい青色が見られます。スリランカは、人気の高いパパラチアサファイアの産地としても有名です。このように、サファイアは産出する地方によって少しずつ個性が違うことは知っておくとよいでしょう。

まとめ

吸い込まれるような青さが印象的なサファイアについてご紹介しました。サファイアは、古代から時の権力者に愛されてきた宝石で、赤いルビーと同じくコランダムという鉱物の仲間です。最高品質はコーンフラワーブルーと呼ばれる鮮やかな青色で、もう少し深みのあるロイヤルブルーも珍重されます。

サファイアの品質は、カラーと透明度、輝きで決まります。ルビーと同様、人工的な処理が加えられている場合も多く、買い取りの際には信頼できる鑑定機関の鑑別書がついているかを確認しましょう。粗悪な処理が行われている偽物の判定は素人では難しいため、高価なものについては鑑定機関の鑑別書がついているかを確認しましょう。

サファイアの買い取りで何かお困りのことがありましたら、お気軽に当社へお問い合わせください。


[補足事項]

※天然と同じ化学組成で人工的に作られた合成石も多く出回っているので、注意が必要です。