ダイヤモンドの評価の1つ「クラリティ」とは?

ダイヤモンドの評価の1つ「クラリティ」とは?

肉眼で、宝石店などに並ぶダイヤモンドを見ても、まったくの透明であり、キズがない状態に見えるかもしれません。しかし、インクルージョン(内包物)やキズがまったくないダイヤモンドというのは、そうそうあるわけではありません。こうしたインクルージョンやキズ、くもりの度合いを評価する基準をクラリティ(透明度)といいます。

視野を10倍にするループや、さらに大きく拡大できる顕微鏡などを用いてダイヤモンドを見ると、肉眼では認識できなかった小さなキズや欠け、インクルージョンなどが見つかります。その数がより少なく、より小さいほどクラリティの評価が高まるのです。

ダイヤモンドの原石についたキズやインクルージョンの存在は、研磨の際に大きな影響を及ぼします。なぜなら、そういった欠点を避けるために、ダイヤモンドの重さを犠牲にする方法を選ばざるをえないからです。だからこそ、欠点のないダイヤモンドが珍重されるのです。

その一方で、合成ダイヤモンドにはないインクルージョンを含んでいることは、天然ダイヤモンドであることの証にもなります。さらに、そのダイヤモンドを特徴づけるものでもあり、ダイヤモンドとしての来歴がいかなるものであったのかを認識させる手がかりにもなるのです。

目次[非表示]

  1. 1.クラリティは6つのカテゴリー(11段階)で評価される
  2. 2.ダイヤモンドの内包物(インクルージョン)はなぜできるのか
  3. 3.婚約/結婚指輪には肉眼で傷が見えないものを選ぼう
  4. 4.まとめ

クラリティは6つのカテゴリー(11段階)で評価される

鑑定書におけるクラリティのグレーディングは、まったく欠点のないFL(フローレス)から、肉眼でも簡単に欠点を見つけられるIクラスまで、6つのカテゴリーに分けられます。さらに、カテゴリーの中でも細分化され、11の段階で評価されることになります。これは、インクルージョンやキズの大きさ、位置、性質、色、レリーフなどを10倍に拡大して確認し、導き出されるものです。

※ FL、IF、VVS(1・2)、VS(1・2)、SI(1・2)、I(1・2・3)

クラリティグレードにおいて、FLという評価がくだされるダイヤモンドは希少価値が高く、市場に出回ることはほとんどありません。内部、外部ともに、どのようなインクルージョンもキズも確認できないという、最高品質のダイヤモンドです。

婚約指輪市場に出回るのは一般的に、VVS1(ブイブイエスワン:ごくごくわずかなインクルージョンがあるもの)やVS1(ブイエスワン:ごくわずかなインクルージョンがあるもの)といった評価を受けるもの。これらも、最高もしくは最高に近いとされるグレードです。

国際的に通じるダイヤモンド評価の基準ができた理由は、各国でバラバラに用いられていた透明度の表現が誤解を招く原因でもあったからです。GIAによってこのシステムが開発されて以来、世界のどこに行っても同じ表現でクラリティグレードを表せるようになりました。

ダイヤモンドの内包物(インクルージョン)はなぜできるのか

肉眼では透明であるかのように見えるダイヤモンドでも、10倍ルーペを用いて確認すると、その内部に黒い点や結晶のようなものがあるのがわかります。これらがインクルージョンと呼ばれる内包物ですが、なぜダイヤモンドの内部にこのようなものができるのでしょうか。

ダイヤモンドは、そもそも炭素の同位体のひとつです。地中の奥深くにある炭素が、高温高圧の環境下で何億年以上もの歳月をへて結晶化し、生成されたものです。その生成過程で生じた何らかの障害によって、ダイヤモンドの内部に他の鉱物の結晶が入ったり、裂け目や割れが生じたりといったゆがみになるのです。

そこにはいくつかの要因がありますが、インクルージョンの特徴を見れば、なぜそれが生じたのかがわかります。

婚約/結婚指輪には肉眼で傷が見えないものを選ぼう

「一生の愛を誓う輝きを」「特別なお祝いのため」「自分へのプレゼントとして」など、ダイヤモンドジュエリーを購入する際の動機はさまざまです。それでも、「永遠の輝き」を手にしたいという気持ちは、皆さんに共通するものなのではないでしょうか。

ダイヤモンドとはいっても、その品質はさまざまです。その中で、せっかくリングやネックレスなどを購入するのであれば、一生満足して使えるような品質のものを選びたいもの。それが婚約指輪や結婚指輪なら、なおさらのことです。

素人が肉眼で見てもその良し悪しはなかなか判断できません。一生のお買い物をするのですから、信用のある鑑定機関が鑑定しているダイヤモンドをおすすめします。購入の際には、お店の方とよく相談してお好みの石を選びましょう。

まとめ

ダイヤモンドの内部・外部には、さまざまな内包物やキズがあり、それによってくすんだり割れたりしてしまうこともあります。しかし、素人が肉眼で発見することは難しいため、鑑定書の記載を確かめることをおすすめします。そのためにも、鑑定書に書かれた内容をしっかり判断できる知識が重要です。なぜなら、購入するかどうかを迷っている際に、鑑定書を参考にすれば、よりよいお買い物ができるようになるからです。

鑑定書には、クラリティのグレードを11段階に分けて記載されています。ダイヤモンドの透明度は、光の反射にかかわる重要な要素です。せっかくダイヤモンドを購入するのですから、その輝きを十分に堪能できるものを選ぶことをおすすめします。